生徒会の公約を考えるとき、いちばん悩むのは「何を書けばいいのか」と「それって本当にできるのか」だと思います。
目立ちたい気持ちはあるけれど、ふざけすぎて先生や生徒から引かれるのも怖い。逆に無難すぎると、ほかの候補と同じに見えてしまいますよね。
私が大事だと思うのは、すごく大きな改革を言うことではなく、学校生活の中にある身近な不満を見つけて、それを実現可能な形で少し良くすることです。
そこにインパクトのある言い方や、斬新な切り口を足せると、生徒にも先生にも伝わりやすい公約になります。
この記事では、中学生や高校生、副会長などの役職に合わせて、生徒会の公約をどう考えればいいかを整理します。
公約は、天才的なひらめきがないと作れないものではありません。
「学校のどこに小さな困りごとがあるか」「自分の役職でどこまで動けるか」「先生に相談したときに納得してもらえるか」を順番に見れば、自分の学校に合った言葉にしやすくなります。
特に大事なのは、「生徒にウケる言葉」と「先生に止められにくい言葉」は、少し違うという点です。
たとえば「スマホを自由にします」は生徒の反応を取りやすいですが、授業中の使用やトラブル対応まで考えると、先生に止められる可能性が高くなります。
そこで「スマホの扱いについて生徒の意見を集め、先生方と話し合う場を作ります」と言い換えるだけで、同じテーマでも現実的な公約になります。
この記事では、ただ公約例を並べるだけでなく、「そのまま言うと危ない表現」「先生に相談しやすい言い換え」「当選後に本当に動ける形」まで含めて整理します。
目安箱やあいさつ運動のような定番公約も、言い方と運用を少し変えるだけで、ほかの候補と差がつきやすくなります。
- 生徒会の公約は共感と実現可能性が大事
- インパクトは奇抜さより身近な課題で作る
- 中学生・高校・副会長で公約の方向性は変わる
- 書き方は課題、解決策、未来の順で考える
まずはここから!生徒会の公約を悩み別にチェック
生徒会の公約で「何を書けばいいの?」「先生に通る内容にしたい」「ほかの候補と差をつけたい」と悩んでいる人は、自分に近い悩みから読んでみてください。
公約が思いつかない人、インパクトを出したい人、実現可能な案を探したい人、斬新な切り口にしたい人、副会長として立候補する人向けに役立つ記事をまとめています。
- 公約がまったく思いつかない人へ
→ 生徒会の公約が思いつかない時の考え方と使いやすい例文を徹底解説 - インパクトのある公約で印象を残したい人へ
→ 生徒会の公約でインパクトを出す方法と印象に残る例文まとめ - 先生にも生徒にも納得される公約を作りたい人へ
→ 生徒会で実現可能な公約の作り方とそのまま使える例文集 - ほかの候補とかぶらない面白い公約を探したい人へ
→ 生徒会の面白い公約アイデアを出すコツと目立つ例文まとめ - 副会長として立候補する人へ
→ 生徒会副会長の公約例と演説で好印象を残す書き方完全ガイド
自分の悩みに近い記事から読むと、公約のテーマや言い方を決めやすくなります。
生徒会の公約で票を集める基本

ここでは、票につながりやすい生徒会の公約に共通する考え方を整理します。大切なのは、目立つことだけでも、真面目なことだけでもありません。
生徒が「それ助かる」と感じて、先生も「それなら進められそう」と思えるラインを探すことです。
生徒会選挙では、聞いている側の生徒はかなり現実的です。「学校を良くします」と言われても、何がどう良くなるのかが見えないと印象に残りにくいです。
一方で、あまりに大きすぎる改革を言うと「本当にできるの?」と思われてしまいます。
良い公約は、ただのお願いではなく「学校の課題」「自分ができる行動」「先生や生徒と進める手順」が見える提案です。この3つが入っていると、演説で聞いた人も「言って終わりではなさそう」と受け取りやすくなります。
実現可能な公約が信頼を生む
生徒会の公約でいちばん信頼されやすいのは、任期中に本当に動かせそうな内容です。どれだけ魅力的でも、実行の道筋が見えない公約は「言っているだけ」に見えてしまいます。
私が公約を見ていても、強い言葉より「この人なら最初の一歩を進めてくれそう」と感じる案のほうが、ずっと安心して聞けます。
実現可能な公約とは、学校のルールや予算の範囲を考えたうえで、まず一歩目の行動まで見える公約です。
たとえば「校則を全部なくします」よりも、「校則について生徒の意見を集め、先生と話し合う場を作ります」のほうが現実的です。いきなり結果を約束するのではなく、話し合いの仕組みや改善の手順を公約にすると、無理のない印象になります。
特に校則、スマホ、制服、購買、食堂、予算が関わる内容は、生徒会だけで決められないことが多いので、「変える」と断言するより「提案する」「協議する」「意見を集める」と表現したほうが安全です。
学校には、生徒会だけでは決められないことも多いです。スマホの使用ルール、制服、購買や食堂の変更などは、先生や学校全体の判断が関わります。
校則の見直しも、生徒が意見を出したり話し合いに参加したりすることには大きな意味がありますが、最終的な決定を生徒会だけで行うわけではありません。
だからこそ「必ず変えます」と言い切るより、「意見を集める」「提案する」「協議する」という表現にすると、現実味が出ます。
実際、スマホの持ち込みのように生徒から反応が良さそうなテーマほど、そのまま「自由にします」と書くと先生に止められやすいです。授業中の使用、トラブル対応、誰がルールを管理するのかなど、学校側が心配する点が多いからです。
私自身も、強く言い切るより「生徒の意見を集めて、スマホの扱いについて先生方と話し合う場を作ります」と言い換えたほうが、演説では現実的だと感じました。
最初から弱い公約にしたかったわけではありません。むしろ、生徒の反応だけを考えるなら「スマホを自由にします」のほうが目立ちます。
ただ、実際に原稿として出すことを考えると、先生から「授業中はどうするのか」「トラブルが起きたら誰が対応するのか」と聞かれるのが想像できました。だから、言い切るのではなく、話し合いの入口を作る表現に変えました。

反対に、予算がほとんどかからないものや、今ある仕組みを使って改善できるものは、公約にしやすいです。
目安箱の使い方を見直す、行事後アンケートを取る、校内放送を活用する、清掃やあいさつ活動を楽しくするなどは、実行のイメージが湧きやすいですね。
新しい設備を買うのではなく、既にある掲示板、放送、フォーム、委員会、朝の時間、昼休みなどを使うと、先生にも説明しやすくなります。
迷ったら「結果」ではなく「プロセス」を公約にする
公約で迷ったときは、自分がその結果を本当に決められるかを考えると分かりやすいです。
生徒会だけで決められない内容なら、「変えます」「自由にします」「なくします」と言い切るのではなく、そこへ向かうための行動を公約にします。
- 校則を変えます → 校則で困っていることを集め、先生に提案します
- スマホを自由にします → スマホの扱いについて意見を集め、話し合う場を作ります
- 行事を楽しくします → 行事後1週間以内に感想を集め、次回の改善案をまとめます
- 生徒の声を反映します → 月1回、意見募集と生徒会だよりでの回答を行います
このように書くと、約束しすぎて先生に止められるリスクを減らしながら、生徒にも「ちゃんと動いてくれそう」と伝わりやすくなります。
たとえば「体育館を新しくします」は、生徒会の権限や予算を考えるとかなり難しいです。でも「体育館利用のルールを分かりやすく掲示します」「行事前の準備物を早めに共有します」なら、生徒会でも関われる可能性があります。
公約は大きく見せるより、実際に動ける範囲まで落とし込むほど説得力が増します。
費用や学校の制度に関わる内容は、学校ごとに条件が違います。
文部科学省の生徒指導提要でも、校則は必要に応じて見直していくものとして扱われていますが、だからといって生徒会が単独で何でも決められるわけではありません。一般的にできそうに見えることでも、校内規定や安全面の理由で難しい場合があります。
実際に公約として出す前には、担任の先生や生徒会担当の先生に確認しておくと安心です。
インパクトは共感から作る
公約のインパクトは、派手な言葉だけで作るものではありません。むしろ、生徒が毎日の中で感じている小さな不便をピンポイントで言葉にしたときに、強いインパクトが生まれます。
聞いている人が「それ、たしかに困ってた」と思うと、その候補者の話は一気に自分ごとになります。
「それ、私も思ってた」と感じてもらえる公約は、長く説明しなくても記憶に残ります。たとえば「学校を楽しくします」より、「昼休みに使える意見投稿フォームを作ります」のほうが、何が変わるのかが具体的です。
「明るい学校にします」より、「行事の準備状況を掲示して、参加しやすくします」のほうが、聞いている側は完成後のイメージを持ちやすいです。
インパクトの正体は、奇抜さではなく、みんながぼんやり感じていた不満をはっきり言葉にすることです。
学校生活の中には、見過ごされがちな不満がたくさんあります。
行事の準備が一部の人に偏る、意見を出す場所が少ない、掃除分担が分かりにくい、委員会や生徒会の活動が見えにくい、昼休みの過ごし方が限られる、掲示物が多くて大事なお知らせが埋もれる。
こうした身近な問題に光を当てるだけでも、公約としてはかなり強くなります。
友だちに「学校で困っていることある?」と聞いてみると、意外と大きな改革より、トイレの石けんが切れていることや、体育祭のルールをもう少し楽しくしたいことのような、毎日の小さな不便が出てくることがあります。
自分では「校則を良くしたい」と思っていても、周りの生徒はもっと身近な困りごとを求めている場合もあります。ここを拾えると、公約は一気に自分たちの学校らしくなります。
インパクトを出したいなら、「大きな改革」より「具体的な悩み」を選ぶのがおすすめです。特に、全校生徒の多くが関わるテーマは強いです。
朝の登校、休み時間、昼休み、行事、掃除、部活動、委員会、下校前の連絡など、毎日の中で何度も出てくる場面ほど共感されやすくなります。
よくある失敗は、インパクトを出そうとして言葉だけを大げさにすることです。「革命」「改革」「完全改善」のような言葉は目を引きますが、中身が具体的でないと薄く見えます。
逆に、言葉はシンプルでも「雨の日の廊下混雑を減らすため、移動ルートの声かけを提案します」のように課題が具体的なら、それだけで印象に残ります。
公約を考えるときは、まず「誰が困っているのか」「どの場面で困っているのか」「それが解決すると何が楽になるのか」を書き出してみるといいです。この3つが見えると、インパクトは自然に出てきます。
面白い公約はウケ狙いにしない
面白い公約を考えるときは、笑いを取りにいくよりも「興味を持ってもらえる公約」を目指したほうがうまくいきます。選挙の場では、ただの冗談に見えると信頼を落とすことがあるからです。
たとえば「毎日給食を豪華にします」「宿題をゼロにします」のような公約は、一瞬は注目されるかもしれません。でも、実現の見込みが薄いと分かると、すぐに「本気じゃなさそう」と思われます。
本人は場を盛り上げるつもりでも、先生から見ると指導が必要な内容に見えたり、生徒から見ると軽く見えたりすることがあります。
面白い公約は、ふざけた内容ではなく、真面目な課題を少し楽しく見せる工夫です。
たとえば「目安箱を置きます」だけだと普通ですが、「匿名で出せる学校改善ポストを作ります」と言えば、少し印象が変わります。「あいさつ運動をします」も、「クラス対抗あいさつ週間」のようにすると、参加しやすさが出ます。
「生徒会だよりを発行します」も、「月1回の生徒会ニュースで、今決まっていることを見える化します」と言えば、読み手にメリットが伝わります。
面白さを入れるなら、先に真面目な中身を決めてから、最後に見せ方を少し工夫するのが安心です。ネーミング、キャッチフレーズ、参加しやすい仕組みを考えると、信頼感を残したまま記憶に残りやすくなります。
先にウケる言葉を探すと、公約の中身が置いていかれやすいので注意してください。
| 避けたい面白さ | おすすめの面白さ | 理由 |
|---|---|---|
| 実現できない大げさな約束 | 実行できる内容に名前をつける | 信頼を落としにくい |
| 先生や前任者をいじる発言 | 今ある仕組みを前向きに改善する | 反感を買いにくい |
| 笑いだけを狙ったスローガン | 課題とメリットが伝わる言葉 | 投票理由になりやすい |
面白さを入れるときは、「先生が聞いても困らないか」「当選後に本当にできるか」「誰かを下げる笑いになっていないか」の3つで確認すると安全です。
たとえば、先生や校則をからかう言い方は一瞬ウケても、原稿チェックで直されやすくなります。
逆に、目安箱を「声が届くフォーム」と呼ぶ、あいさつ運動を「クラス対抗あいさつ週間」にするような工夫なら、内容は真面目なまま印象に残せます。
学校によって選挙活動のルールや演説の雰囲気は違います。ユーモアが通じやすい学校もあれば、かなりきちんとしたトーンが求められる学校もあります。
候補者説明会や選挙管理委員会の案内がある場合は、そのルールを確認したうえで、公約の言い方を調整するのがおすすめです。
斬新さは切り口で出す

斬新な公約にしたいなら、誰も思いつかない大改革を探すより、定番の公約を今の学校に合う形へ言い換えるのが現実的です。定番テーマでも、切り口を変えるだけで新しく見えます。
むしろ、完全に新しいことは実現のハードルが高くなりがちなので、まずは「よくある公約をどうアップデートするか」と考えるほうが作りやすいです。
たとえば「目安箱」は昔からある公約ですが、今ならオンラインフォームを使った意見募集に変えられます。「学校行事を盛り上げる」も、事前アンケートで企画を集める形にすれば、生徒参加型の公約になります。
「生徒会の活動を伝える」も、掲示板だけでなく、校内放送や生徒会だより、クラスルームの連絡機能など、学校で許可されている方法に合わせて見える化できます。
斬新さは、まったく新しいことを言うより、古い課題に新しい方法で向き合うと出しやすいです。
身近なところでは、行事、掃除、委員会活動、校内放送、掲示板、アンケート、生徒会だよりなどがあります。これらを「もっと見える化する」「参加しやすくする」「意見を出しやすくする」と考えると、公約の案が広がります。
特に目安箱は、ただ置くだけだと弱くなりやすい定番公約です。紙の箱が廊下の端にあっても、入れるところを誰かに見られるのが嫌で使いにくいことがあります。
そこで「Googleフォームのような形で意見を集める」「集まった意見に対して生徒会だよりで返事をする」といった運用まで言えると、同じ目安箱でもかなり現実味が出ます。箱を置くことより、その後どう扱うかが大事です。
意見フォームを使う場合は、匿名にすれば何でも安心というわけではありません。匿名だと出しやすくなる一方で、悪口や個人が分かる内容が届く可能性もあります。
公約にするなら、「集まった意見は生徒会と先生で確認し、個人が特定される内容は公開しない」くらいまで考えておくと、先生にも説明しやすくなります。
斬新さを出すときは、流行っぽい言葉を入れるだけで終わらせないことも大切です。SDGs、ICT、デジタル化、多様性、地域連携といった言葉は使いやすいですが、学校の現実とつながっていないと浮いて見えます。
「SDGsに取り組みます」だけでは広すぎるので、「紙の配布物を減らすため、生徒会からのお知らせを掲示とデジタルで整理します」のように具体化すると伝わります。
定番公約を斬新にする変換例
- 目安箱を設置する → 匿名でも出せる意見フォームを作る
- 行事を盛り上げる → 行事前アンケートで企画案を集める
- あいさつ運動をする → クラスごとの参加型週間にする
- 生徒会活動を伝える → 月1回の活動報告で見える化する
- 清掃を頑張る → 掃除道具や分担の困りごとを改善する
| 公約 | 弱くなる原因 | 強くするコツ |
|---|---|---|
| 目安箱 | 置くだけで終わる | 匿名性、回答方法、月1回の共有まで入れる |
| あいさつ運動 | ほかの候補とかぶりやすい | 期間や参加方法を決めてイベント化する |
| 校則見直し | 「変えます」と言い切る | 困っていることを集め、先生方と話し合う場を作る |
| 行事改善 | 楽しくしますだけで終わる | 行事後アンケートや準備の見える化を入れる |
同じテーマでも、弱く見える公約は「気持ち」だけで終わっています。強く見える公約は、いつ、どうやって、集めた意見をどう扱うかまで見えます。
ほかの候補とテーマがかぶったときも、ここまで具体化できれば、ただの二番煎じには見えにくくなります。
ただし、SNS運用やスマホ活用のようなテーマは、学校ごとにルールが大きく違います。実際に掲げる場合は、必ず学校の決まりや先生の判断を確認する必要があります。
特に外部に情報を出す活動は、個人情報や安全面にも関わるので、勝手に始める前提で書かないほうが安心です。
斬新さは「先生が困るほど尖った内容」ではなく、「生徒が参加したくなる新しい見せ方」くらいに考えるとちょうどいいです。
聞いている人がワクワクしつつ、先生も止めなくてよさそうなライン。そこを狙うと、目立ちすぎず埋もれにくい公約になります。
思いつかない時の課題探し

公約が思いつかないときは、自分の頭だけで考え続けるより、学校生活の不満を集めるほうが早いです。公約は「自分が言いたいこと」だけでなく、「みんなが困っていること」から作ると強くなります。
白紙の紙を見つめている時間が長くなるほど焦りますが、焦って変わったことを言おうとすると、逆に現実味のない案になりやすいです。
思いつかないときは、学校の中で面倒だと感じる場面を一つずつ書き出すのがいちばん始めやすいです。
たとえば、朝、授業中、休み時間、昼休み、掃除、部活、行事、下校前という流れで考えてみます。それぞれの時間に「不便なこと」「もっとよくできそうなこと」「みんなが困っていそうなこと」をメモすると、意外と候補が出てきます。
「連絡が分かりにくい」「意見を言う機会が少ない」「行事の準備で何をすればいいか分からない」くらいの小さな困りごとでも、公約の材料になります。
友だちに聞くのもかなり役立ちます。「学校でちょっと不便なことある?」と軽く聞くだけで、自分では気づかなかった視点が出てきます。
友だちの不満をそのまま強い批判として使うのではなく、「どうすれば少し良くなるか」に変換して考えるのが大事です。
きちんとしたアンケートまで取れなくても、クラスの友だちに10人くらい聞くだけで、「自分だけの思いつきではない」と言いやすくなります。
実際、周りに聞いてみると、自分が考えていた大きなテーマより、石けん、行事、意見募集のような身近な話のほうが多く出ることもあります。
思いついた案は、そのまま使う前に「本当に生徒会で動けるか」「先生に相談できる内容か」「任期中に一歩進められるか」を確認します。この3つに当てはまれば、公約の候補としてかなり使いやすくなります。
逆に、どれにも当てはまらない案は、スローガンとしては良くても公約としては弱いかもしれません。
公約が思いつかない人ほど、最初から完璧な文章を作ろうとしがちです。でも最初は、単語だけで十分です。
「目安箱」「行事」「清掃」「生徒会だより」「あいさつ」「昼休み」「部活」「購買」「校則」などを並べてから、それぞれに「困りごと」と「改善案」を足していくと、自然に公約らしくなります。
また、ネット上の例文をそのまま丸写しするのはおすすめしません。学校の状況と合わないと、演説で話したときに中身が薄くなります。
例文はあくまで型として見て、自分の学校名、自分の役職、自分が実際に見ている困りごとに置き換えるほうが、ずっと伝わりやすいです。
生徒会の公約例と書き方

ここからは、学年や役職ごとに合いやすい公約の方向性を見ていきます。
中学生と高校生では学校の自由度が違いますし、副会長や書記、会計では求められる役割も変わります。
同じ「生徒会の公約」でも、誰が言うかによって合う内容は変わります。
中学生が高校生向けのような大きな制度変更を言うと少し背伸びして見えることがありますし、副会長が会長のように全部を引っ張る表現を使うと役割がぼやけることもあります。
中学生向けの公約例
中学生向けの公約は、学校生活を少し良くする身近な改善が向いています。
校則や生活指導が比較的しっかりしている学校も多いので、いきなり大きな制度変更を約束するより、日常の行動や行事を改善する内容が自然です。
中学生の公約は、あいさつ、清掃、目安箱、行事、クラス交流のような身近なテーマから考えると作りやすいです。
たとえば、次のような公約は中学生でも使いやすいです。
- 意見を出しやすい目安箱を作る
- あいさつ週間をクラス対抗で行う
- 行事後アンケートで次の行事を改善する
- 清掃の役割を分かりやすく掲示する
- 学年を越えた交流イベントを提案する
- 生徒会だよりで活動内容を分かりやすく伝える
- 委員会と協力して校内の掲示を見やすくする
中学生の場合、「学校を変える」というより「学校生活をもっと過ごしやすくする」という言い方のほうが伝わりやすいです。
たとえば「学校全体を改革します」より、「みんなが意見を出しやすい学校にするため、目安箱の使い方を見直します」のほうが具体的です。
また、あまり背伸びしすぎないことも大事です。
大人っぽい言葉を無理に使うより、「毎日を少し過ごしやすくするために、みんなの声を集めます」のように、自分たちの生活に近い言葉で話したほうが自然に伝わります。
| テーマ | 公約例 | 向いている理由 |
|---|---|---|
| あいさつ | クラスごとに参加できるあいさつ週間を行う | お金をかけずに始めやすい |
| 目安箱 | 出された意見を月ごとにまとめて共有する | 生徒の声を拾いやすい |
| 清掃 | 掃除道具や分担の困りごとを確認する | 毎日の生活に関わる |
| 行事 | 行事後アンケートで次回に生かす | 全校生徒が関心を持ちやすい |
中学生向けの公約で気をつけたいのは、校則や授業方針などをすぐに変えると言い切らないことです。
もちろん意見を出すことは大切ですが、「校則を変えます」ではなく「校則について生徒の意見を集め、先生に相談します」のようにすると、現実的になります。
学校のルールに関わる内容は、正確な内容を先生や学校の案内で確認してください。
もし演説で使うなら、「私は、毎日の学校生活の中で感じる小さな困りごとを、生徒会に届けやすくしたいです。
そのために、意見を出しやすい目安箱の使い方を見直します」のように、自分の気持ちと具体策をセットで話すと良いです。
高校向けの公約例
高校向けの公約は、中学生より少し広い視点を入れやすいです。
生徒の自主性が重視される学校では、行事運営、校則への意見集約、地域とのつながり、ICT活用なども公約の候補になります。
高校の公約は、実現を断言するより、生徒の意見を集めて学校へ提案する形にすると現実的です。
たとえば、次のような方向性があります。
- 学校行事の企画アンケートを実施する
- 購買や自販機への意見を集めて提案する
- スマホ利用ルールについて意見交換の場を作る
- 生徒会活動をオンラインで見える化する
- 地域清掃やボランティア活動を企画する
- 制服や身だしなみのルールについて意見を集める
- 文化祭や体育祭の運営を生徒参加型にする
| テーマ | 生徒の反応 | 実現のしやすさ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 行事アンケート | 関心を持たれやすい | 比較的始めやすい | 集めた意見をどう次回に生かすかまで言う |
| 目安箱・意見フォーム | 地味だが信頼につながりやすい | 学校の許可があれば始めやすい | 匿名の悪口や個人情報への対応を考える |
| スマホ利用 | 反応は大きい | 学校によって難しい | 授業中の使用防止やトラブル対応まで考える |
| 制服・身だしなみ | 関心を持たれやすい | 学校全体の判断が必要 | 「変える」ではなく意見集約と提案にする |
| 購買・自販機 | 身近で分かりやすい | 契約や費用が関わる | 要望をまとめて相談する形にする |
高校の公約は、生徒の反応が大きいものほど、実現のハードルも上がりやすいです。スマホや制服は注目されやすい一方で、先生側の心配も多くなります。
逆に、行事後アンケートや生徒会だよりのようなテーマは派手さは少ないですが、実際に動かしやすく、信頼につながりやすい公約です。
高校では、スマホ、制服、購買、行事予算など、生徒の関心が集まりやすいテーマもあります。ただし、こうした内容は学校長や先生、場合によっては保護者や地域との関係も出てきます。
最終的な判断は学校の公式なルールや先生の案内を確認してください。特に校則変更や費用が関わる公約は、候補者の熱意だけで決まるものではありません。
高校生らしさを出すなら、「変えます」だけではなく、「意見を集めます」「話し合いの場を作ります」「より良い運用を提案します」という表現が合います。
たとえば「スマホを自由に使えるようにします」ではなく、「スマホ利用について、生徒の意見と学校生活への影響を整理し、先生と話し合う機会を作ります」としたほうが、かなり現実的です。
高校の公約で注意したいこと
スマホ、制服、購買、校則、予算、外部協力に関わる内容は、学校ごとに判断基準が大きく違います。公約に入れる場合は、必ず学校の決まりや担当の先生の説明を確認してください。
生徒会としてできる範囲を超える場合は、「実現します」ではなく「意見を集めて提案します」と書くほうが安心です。
高校向けの公約では、「自分たちで学校をよくする」という姿勢を入れると印象が良くなります。たとえば「先生にお願いする」だけでなく、「生徒側でもマナーを守る」「アンケート結果を整理する」「改善案を具体的にまとめる」といった行動を入れると、ただ要望を出すだけではない公約になります。
校則見直しを扱う場合も、「先生に変えてもらう」ではなく「生徒側でもルールの意味を考え、困っていることを集めて提案する」という言い方のほうが伝わりやすいです。
文部科学省の生徒指導提要(改訂版)でも、校則を見直す過程に生徒が関わることには教育的な意味があるとされています。
ただし、最終的な決定権まで生徒会にあるわけではないので、演説では「変更」そのものより、意見を集めて協議につなげる行動を約束するのが現実的です。
また、地域連携やボランティア、SDGsに関わるテーマも高校では使いやすいです。ただし、言葉だけを大きくすると中身がぼやけます。
「地域と連携します」より、「地域清掃や学校周辺の美化活動を、生徒が参加しやすい形で企画します」のように、行動が見える表現にすると伝わりやすいです。
副会長に合う公約例
副会長に合う公約は、会長のように大きなビジョンを前面に出すより、生徒会を支える姿勢や、生徒との橋渡し役を打ち出す内容です。
副会長は「会長の補佐」というイメージが強いですが、実際には行事の準備、生徒会内の連携、各委員会との調整などで力を発揮しやすい役職です。
副会長の公約は、行事の成功、会長のサポート、生徒の声を拾う仕組みづくりと相性がいいです。
たとえば、副会長なら次のような公約が考えやすいです。
- 会長を支え、行事運営をスムーズにする
- 生徒の意見を会議に届ける役割を強める
- 学校行事の準備を分かりやすく共有する
- 生徒会と各委員会の連携を深める
- 困ったときに相談しやすい生徒会を作る
- 行事前の連絡や役割分担を見える化する
- 生徒会役員同士が動きやすい仕組みを整える
副会長は「自分が全部変える」というより、「みんなの声をまとめて、実行に移しやすくする」と言ったほうが自然です。会長との役割の違いも見えますし、先生から見ても落ち着いた印象になります。
演説でも、「私は会長を支えながら」「生徒の声を丁寧に拾い」「行事を成功させたいです」といった言葉を入れると、副会長らしい説得力が出ます。
特に副会長候補の場合、強いリーダーアピールだけで押すより、「話を聞く」「つなぐ」「支える」「整える」といった言葉のほうが合いやすいです。
副会長らしい公約の言い方
- 会長を支え、行事や活動を確実に進めます
- 生徒の声を聞き、生徒会に届ける橋渡し役になります
- 各委員会と協力し、学校行事をより参加しやすくします
- 生徒会の活動を分かりやすく伝え、身近な存在にします
副会長の公約で注意したいのは、会長とまったく同じような大きな公約にしすぎないことです。
もちろん副会長にも意見や目標は必要ですが、「学校を大きく変える」より「生徒会が動きやすい環境を作る」「生徒の声を実行につなげる」としたほうが、役職との相性が良くなります。
副会長の公約で差をつけるなら、会長の公約を実行しやすくする役割を入れると具体的になります。
たとえば会長が「生徒の声が届く学校にしたい」と言うなら、副会長は「月1回の意見募集を続ける」「各委員会と連携して意見を整理する」といった実務を担当する形にできます。
書記がその内容を生徒会だよりで伝え、会計が必要な費用の確認をするように見せれば、生徒会全体で動くイメージも伝わります。
副会長は、目立つ公約を一人で掲げるより、「大きな方針を実行に移すための仕組み」を語ると強くなります。
会長と同じテーマでも、準備、連絡、調整、振り返りのどこを担当するのかを入れるだけで、副会長らしさが出ます。
会長や書記会計の公約例
会長、書記、会計では、公約の方向性を変えたほうが伝わりやすいです。役職ごとに期待される仕事が違うので、同じ公約でも見せ方を調整する必要があります。
私が公約を見るときも、その人が何の役職に立候補しているのかと、公約の内容が合っているかはかなり気になります。役職と内容が合っていると、それだけで安心感が出ます。
役職に合った公約にすると、聞いている人が「この人は自分の役割を分かっている」と感じやすくなります。
| 役職 | 合いやすい公約 | 伝わる印象 |
|---|---|---|
| 会長 | 学校全体の方針や行事の活性化 | リーダーシップがある |
| 副会長 | 会長の補佐や生徒の声の橋渡し | 支える力がある |
| 書記 | 議事録や情報共有の分かりやすさ | まじめで正確 |
| 会計 | 予算の使い方の見える化 | 責任感がある |
会長なら、「より意見が届く学校にする」「行事を生徒主体で盛り上げる」など、全体を引っぱる言葉が向いています。
書記なら、「生徒会の話し合いを分かりやすく伝える」「掲示や生徒会だよりで活動を見える化する」などが合います。
会計なら、「予算の使い道を分かりやすく共有する」「行事費を大切に使う意識を広げる」など、責任感や透明性が伝わる言葉が向いています。
ただし、学校の会計ルールや公開できる範囲は学校ごとに違います。予算や費用に関わる公約を出す場合は、正確な内容を先生や学校の公式な案内で確認してください。
| 役職 | 公約文の例 | 避けたい言い方 |
|---|---|---|
| 会長 | 生徒の声を集め、行事や学校生活の改善につなげます | 全部一人で変えます |
| 書記 | 生徒会の活動を分かりやすく発信します | 何でも自由に発表します |
| 会計 | 予算を大切に使い、分かりやすい共有を心がけます | 予算を自由に使います |
役職に合わない大きすぎる公約を掲げると、少し無理をしている印象になることがあります。自分の役割の中で何ができるかを考えると、説得力が出やすいです。
会長は方向性、副会長は調整、書記は情報共有、会計は予算意識。このように軸を分けて考えると、公約がかぶりにくくなります。
複数の役職に同時に候補者がいる場合は、同じテーマでも役割を変えて見せると良いです。たとえば「行事を盛り上げる」というテーマなら、会長は全体方針、副会長は準備や連携、書記は情報共有、会計は予算の使い方という切り口にできます。
支持される公約の書き方

支持される公約の書き方は、難しく考えなくても大丈夫です。基本は「現状の課題」「解決策」「実現後のメリット」の順に書くことです。
この流れにすると、聞いている人が理解しやすくなります。
公約は、困っていること、やること、良くなることの順番で書くと伝わりやすいです。
たとえば、「生徒の意見が生徒会に届きにくい」という課題があるなら、次のように組み立てられます。
- 現状の課題:生徒の意見を気軽に出せる場所が少ない
- 解決策:匿名で意見を送れるフォームや目安箱を作る
- メリット:小さな声も生徒会に届きやすくなる
この型を文章にすると、「生徒の皆さんが感じている小さな不便を、生徒会に届けやすくするため、匿名で意見を出せる仕組みを作りたいです。これにより、一部の人だけでなく、より多くの声を学校生活の改善につなげます」のようになります。
さらに強くしたい場合は、数字や期限を入れると具体性が出ます。「定期的に意見を集めます」だと少し曖昧ですが、「月に1回、生徒会で意見募集を行います」なら、何をどれくらいやるのかが見えます。
「行事について感想を集めます」より「行事後1週間以内に感想を集めます」のほうが、実行する姿を想像しやすいです。
公約に入れやすい数字の例
- 月に1回、意見募集を行う
- 行事後1週間以内に感想を集める
- 生徒会だよりで月ごとに回答を共有する
- 演説前にクラスの友だち10人ほどに困りごとを聞く
数字は、大きければ良いわけではありません。続けられる回数や期限にすることが大切です。
「毎週やります」と言って続かないより、「月1回行います」と言って実行できるほうが、当選後の信頼につながります。
ただし、数字を入れると自分にも責任が返ってきます。月1回と書けば、テスト期間前でも「今月はどうするか」を考える必要があります。
その分、生徒会内で「今月まだやっていないよね」と確認しやすくなる良さもあります。無理な数字ではなく、任期中に続けられる回数を選ぶのが大事です。
ポスターでは短く、演説では少し詳しく話すのがおすすめです。ポスターなら「声が届く生徒会へ」のようなスローガンにして、演説で具体策を説明するとバランスが良くなります。
ポスターに長い文章を詰め込みすぎると読みにくいので、キャッチフレーズ、短い公約、名前の順で見やすくするのが現実的です。
公約文の基本テンプレート
「現在、〇〇という課題があります。私は〇〇を行い、〇〇な学校生活につなげたいです。」
この形に当てはめると、抽象的な言葉だけで終わりにくくなります。
もう少し具体例を出すと、「行事の準備が分かりにくい」という課題なら、「行事前に必要な情報を早めに共有し、誰でも参加しやすい行事づくりを目指します」と書けます。
「生徒会の活動が見えにくい」という課題なら、「生徒会で決まったことを掲示や生徒会だよりで分かりやすく伝えます」とできます。
書き方で迷ったら、まず「学校を良くする」「楽しくする」「明るくする」のような大きな言葉を、具体的な行動に置き換えてみてください。「明るくする」なら「あいさつを増やす」「行事の参加を増やす」「意見を出しやすくする」などに分けられます。
最後に、公約文は一度声に出して読んでみると良いです。読みにくいところは、演説でも伝わりにくいことが多いです。
難しい言葉を使うより、普段の自分が少し丁寧に話すくらいの言葉に整えると、自然で誠実な印象になります。
先生に通るNG回避法

先生に通りやすい公約にするには、学校側が心配しそうな点を先に考えておくことが大切です。先生が気にするのは、予算、安全、ルール、授業への影響、責任の所在などです。
生徒から見ると魅力的な案でも、学校全体を管理する立場から見ると、簡単には認められないことがあります。
NGを避けるコツは、結果を大きく約束しすぎず、相談や提案の手順まで公約に入れることです。
要望で止まる公約と、提案になる公約の違い
- 要望:スマホを使えるようにしてほしい
- 提案:使用ルールや管理方法も含めて、スマホの扱いを話し合いたい
- 要望:校則をゆるくしてほしい
- 提案:困っている校則を集め、理由と改善案を整理して先生に相談したい
先生に通りやすいのは、ただの要望ではなく、責任の取り方まで考えた提案です。生徒にとってのメリットだけでなく、学校側が心配しそうな点も一緒に考えておくと、公約としてかなり強くなります。
避けたい公約には、いくつか共通点があります。
たとえば、予算が大きくかかるもの、校則を一気に変えるもの、前の生徒会や先生を強く批判するもの、実行者があいまいなものです。
- 校則を全部なくします
- 食堂のメニューを全部安くします
- 宿題を完全になくします
- 先生のやり方を全部変えます
- 前の生徒会より必ず良くします
- スマホをいつでも自由に使えるようにします
- 予算を使って新しい設備をたくさん増やします
こうした言い方は、注目はされても現実味が薄く見えます。
言い換えるなら、「校則について意見を集める場を作ります」「購買や食堂への要望をまとめて提案します」「学習しやすい環境について先生と意見交換します」のようにすると、ぐっと現実的になります。
| NGになりやすい表現 | 現実的な言い換え | 理由 |
|---|---|---|
| 校則をなくします | 校則への意見を集め、先生に提案します | 生徒会だけで決められないため |
| 購買を安くします | 購買への要望をまとめて相談します | 費用や契約が関わるため |
| スマホを自由にします | スマホ利用のルールについて意見交換します | 安全や授業への影響があるため |
| 先生のやり方を変えます | 学習しやすい環境について意見を届けます | 対立的に見えにくいため |
スマホや校則のようなテーマでは、要望だけを集めてもそのまま通るとは限りません。
「スマホを使えるようにしてほしい」という声を先生に持っていくなら、授業中の扱い、違反時の対応、トラブルが起きた場合の責任、誰が管理するのかまで考える必要があります。
実際に動かそうとすると、先生からは「それを認めた場合のルールはどうするのか」「匿名の意見に悪口が来たらどうするのか」「返事を公開するときに個人が特定されないか」といった細かい確認が出てきます。
だからこそ、先生に通る公約にしたいなら、「要望を届けます」だけで終わらせず、「意見を集める」「整理する」「先生と相談する」「結果や対応を生徒に伝える」ところまで入れると強くなります。
生徒会活動は、声を集めた瞬間より、その後にどう扱うかで信頼が決まります。
意見募集で意外と難しいのは、フォームを作ることではなく、集まった意見をどう扱うかです。「校則をゆるくしてほしい」「スマホを使いたい」という声が来ても、そのまま先生に出すだけでは要望で止まってしまいます。
実際には、似ている意見をまとめたり、すぐ対応できるものと相談が必要なものに分けたり、返事を公開してよい形に直したりする作業が必要になります。
意見を集めたあとに詰まらないための流れ
- 1. 似ている意見をまとめる
- 2. 生徒会だけでできることと、先生に相談が必要なことに分ける
- 3. ルール変更が必要なものは、メリットだけでなく心配点も書く
- 4. 先生に相談した結果を、生徒会だよりや掲示で返す
- 5. すぐ変えられないものも、「今は難しい理由」を伝える
公約で意見募集を入れるなら、「集めたら終わり」にしないことが大切です。生徒から見ると、自分の意見がどう扱われたのかが見えないと、「どうせ書いても変わらない」と感じやすくなります。
たとえすぐに実現できなくても、先生に相談した結果や、今後検討する内容を返すだけで、生徒会への信頼はかなり変わります。
また、学校のルールや費用が関わる内容は、一般的な目安だけで判断できません。判断に迷う場合は、担任の先生や生徒会担当の先生に相談するのが安心です。
特に費用、契約、外部業者、校則、安全管理に関わるものは、個人の判断で進められないことが多いです。
先生に通りやすくするには、先生を敵にしない言い方も大切です。
「今の学校はダメです」「先生が分かってくれません」といった表現は、聞いている生徒には刺激的に聞こえても、後で進めにくくなります。
代わりに、「今ある良いところを大切にしながら、さらに過ごしやすくしたいです」と言えば、前向きな印象になります。
先生に見せる前のセルフチェック
- 「変えます」「なくします」と言い切りすぎていないか
- 生徒会だけで決められないことを、自分の権限のように書いていないか
- 集めた意見を誰が管理し、どう返事するか決めているか
- スマホや校則なら、ルールを緩めた後のトラブル対策も考えているか
- 先生や前の生徒会を責める言い方になっていないか
- 月1回、行事後1週間以内など、無理のない数字になっているか
このチェックに多く引っかかる場合は、公約のテーマが悪いのではなく、言い方が強すぎるだけかもしれません。
「結果の約束」から「話し合いの場づくり」や「意見を整理して提案する行動」に変えると、同じテーマでもかなり通しやすくなります。
公約は、攻めた内容にすれば良いわけではありません。先生に通るということは、実際に動かせる可能性があるということでもあります。
生徒に響く言葉と、学校側が安心できる表現の両方を入れると、選挙でもその後の活動でも強い公約になります。

まとめ
生徒会の公約は、派手な言葉を並べれば良いわけではありません。
大切なのは、生徒が日常で感じている身近な不満を見つけて、それを学校のルールの中で実現できる形にすることです。
インパクトや斬新さを出したいときも、ウケ狙いに走る必要はありません。定番の目安箱やあいさつ運動、行事の改善でも、切り口やネーミングを少し変えるだけで印象はかなり変わります。
特に目安箱は、設置するだけでなく、意見をどう集め、どう返事をするかまで考えると強い公約になります。
中学生なら身近な生活改善、高校なら自主性や意見集約、副会長なら会長のサポートや生徒との橋渡しを意識すると、自分の立場に合った公約になります。
書き方は「課題、解決策、未来」の順で考えれば、ポスターにも演説にも使いやすい形に整えられます。
最後に、スマホ、制服、予算、校則などに関わる公約は、生徒会だけで決められないこともあります。正確な内容は学校の公式ルールや先生の案内を確認し、無理に断定せず、相談や提案の形で進めるのがおすすめです。
結果を約束しすぎるより、意見を集め、先生と話し合い、対応を生徒に返すところまで考えるほうが、信頼されやすくなります。
公約が思いつかないときは、まず学校生活の小さな不満を集めてみてください。
そこから「自分の役職でできること」「先生に相談できること」「生徒にメリットが伝わること」を選べば、無理に背伸びしなくても、自分の言葉で話せる公約になります。
