生徒会役員選挙に立候補するけれど、どんな公約を掲げればいいか悩んでいませんか。
中学生や高校生向けの生徒会公約一覧を探していたり、面白いアイデアがないか探している人も多いかなと思います。
特に、自販機設置の費用やスマホの持ち込み、置き勉の解禁といった校則見直しに関するテーマは人気ですが、先生の反対や予算の壁があって本当に生徒会の公約として実現可能かどうか不安になりますよね。

この記事では、そうした悩みを抱える皆さんのために、確実に実行できる具体的な公約の立て方や、スローガン作りから万が一公約を守れなかった場合の対応まで、私の経験や見解を交えて詳しく解説していきます。
生徒の代表として学校をより良くしたいという熱い思いを、単なる夢物語で終わらせないための実践的なノウハウを詰め込みました。
最後まで読んでいただければ、きっと自信を持って選挙戦に臨めるはずです。
- 中学生や高校生がすぐに使える具体的な公約のアイデア
- 自販機設置やスマホ持ち込みなど難易度の高い公約を通すコツ
- 先生を説得して校則を見直し予算を獲得する具体的な手順
- 印象に残るスローガンの作り方と公約未達成時のフォロー方法
生徒会の公約で実現可能な具体例
ここでは、小規模な改善から少しハードルの高い設備投資まで、生徒会の公約として実現可能な具体例をカテゴリ別にご紹介します。
ご自身の学校の状況に合ったものを見つけてみてくださいね。
中学生向けの生徒会公約一覧

中学生の生徒会選挙では、いきなり大規模な校則変更や設備投資を掲げても、先生方から「現実的ではない」と却下されてしまうことがよくあります。
そのため、まずは日々の学校生活が少しでも快適になるような、身近な環境改善の公約をおすすめします。
予算があまりかからず、先生方の賛同も得やすいのが特徴ですね。
教室環境のアップデート
例えば、教室環境のアップデートとして「各教室の時計を電波時計に交換する」といった公約は非常に狙い目です。
学校の時計は古くなると時間がずれてしまうことが多く、授業の開始や終了、テストの時間配分に影響が出ます。
電波時計への交換であれば、数千円程度の生徒会費の余り(繰越金)を活用すれば実現しやすいテーマです。
授業やテストの時間を正確に守れるようになるため、生徒だけでなく先生方にとってもメリットが大きく、すんなりと納得してもらえるポイントかなと思います。
身だしなみチェック環境の向上
また、身だしなみチェック環境の向上として、「廊下やトイレに全身鏡を設置する」というアイデアも実用的です。
中学生は思春期に入り、自分の身だしなみが気になり始める時期ですよね。
ただ「オシャレをしたいから鏡を置いてほしい」と言うのではなく、「生徒が自発的に身だしなみを整え、校内の風紀向上に繋げるため」という正当な理由を添えることが重要です。
身だしなみの乱れを先生から注意される前に、自分で気づいて直せる環境を作ることは、生徒の自主性を育むことにも繋がります。
鏡が割れた時の安全対策として、飛散防止フィルムが貼られたものを選ぶことや、ぶつかりにくい設置場所を提案するなど、具体的なプランまで提示できれば、ぐっと実現に近づきますよ。
目安箱の運用改善で信頼度アップ
さらに、意見箱(目安箱)の運用改善なども中学生にはおすすめです。
「意見箱の設置」自体はよくある公約ですが、それを「月に一度、生徒会だよりで必ず回答を公表する」といった具体的な運用ルールまで公約に含めることで、他の候補者との差別化が図れます。
身近な不満を丁寧に拾い上げ、一つずつ解決していく姿勢を見せることが、中学生の生徒会役員には求められています。
高校生向けの生徒会公約一覧

高校生になると、中学生の時よりもさらに一歩踏み込み、生徒の自主性や社会全体のトレンド(SDGsなど)を意識したスケールの大きな公約が支持を集めやすくなります。
学校側も、高校生には「自分たちで考えて行動する力」を求めているため、しっかりとした論理的背景があれば、かなり思い切った提案でも実現の余地があります。
ジェンダーレス制服や異装の自由化
まず注目したいのが、ジェンダーレス制服の導入や異装の自由化です。
近年、女子生徒のスラックス導入や、夏服・冬服の「移行期間の廃止」は非常に多くの学校で議論されています。
これは単なる流行ではなく、SDGsが掲げるジェンダー平等の理念や、性的マイノリティ(LGBTQ+)の生徒への配慮という強力なロジックがあります。
また、近年の異常気象による猛暑や、日ごとの激しい寒暖差による体調不良を防ぐという健康管理の側面からも、学校側は前向きに検討せざるを得ない状況にあります。
特に「移行期間の廃止(その日の気温に合わせて各自が夏服か冬服か判断する)」という公約は、新たな予算が一切かからず、ルールの運用を変えるだけで済むため、生徒会の公約として非常に優秀かもですね。
生理用品のトイレ設置
次に、生理用品のトイレ設置も高校生ならではの切実な要望に応える公約です。
急な生理への対応や、経済的理由で生理用品を用意できない「生理の貧困」対策として、女子トイレや更衣室に生理用品を常備する学校が全国的に増えています。
しかし、これを実現するためには、消耗品の補充コストをどう捻出するか、そして持ち去りやいたずらをどう防ぐかという運用面の課題をクリアしなければなりません。
最初は、1ヶ月間の試験運用期間を設けて、生徒会役員が補充のローテーションを組み、利用状況や減りの早さをデータとして集計する形にするのが、失敗しないコツかなと思います。
学習環境のデジタル化推進
その他にも、GIGAスクール構想で普及したタブレット端末をより有効活用するために、「放課後の自習室でのWi-Fi利用の緩和」や、「学習目的に限定したコンセントの利用許可」など、現代の高校生の学習環境に直結する公約も非常に人気があります。
これらも情報管理の先生としっかり協議し、セキュリティのルールを決めることで実現可能です。
生徒会の公約で面白いアイデア
真面目で堅実な公約も大切ですが、選挙戦を勝ち抜くためには、少しユーモアや目新しさのある面白いアイデアを取り入れることも重要です。
「おっ、なんか新しいことをやってくれそうだな」と全校生徒の関心を一気に惹きつけることができますし、学校生活にちょっとしたワクワク感をもたらすことができますよ。
アイデアをさらに広げたい方は、斬新で差がつく生徒会の面白い公約アイデア集も参考になります。
アンブレラ・シェア(貸出傘の仕組み)
例えば、アンブレラ・シェア(貸出傘の仕組み)という公約はいかがでしょうか。
突然の雨が降ってきたときに、学校の昇降口に誰でも自由に使える貸出傘を設置するというアイデアです。
これを実現するためには、卒業生から不要になった傘を寄付してもらったり、学校内で保管期限が切れて処分される予定の忘れ物の傘を再利用したりすれば、初期費用は実質ゼロで済みます。
SDGsの「資源の有効活用」という観点からも先生の賛同を得やすいですね。
ただし、この公約の最大の壁は「借りた傘が返ってこない」という点です。
そこで、傘の持ち手や布部分に目立つように「生徒会」とオリジナルペイントを施したり、クラス対抗で返却率を競わせて表彰するといったゲーム感覚を取り入れるのが面白いかもですね。
意見箱のデジタル化
もう一つの面白いアイデアは、意見箱のデジタル化です。
昔ながらの木箱の意見箱は、「誰が入れたか周りに見られるのが恥ずかしい」「筆跡で誰が書いたかバレてしまう」といった理由で、あまり機能していないことが多いですよね。
そこで、学校で配布されているタブレット端末やGIGAスクールアカウントを活用し、オンラインの匿名意見箱を設置してみてはいかがでしょうか。
Googleフォームを使えば簡単に作成できますし、集計も自動で行われるため生徒会の業務効率化にも繋がります。
このデジタル意見箱を実現する上で先生方が最も心配するのは、「匿名にすることで、特定の生徒や先生への誹謗中傷の温床になるのではないか」という点です。
そのため、情報管理の担当教員としっかり相談し、「ログインは必須にするが、生徒会役員や先生などの管理者には個人名が表示されない設定にする」といった技術的な工夫や、「書き込みの際のモラルに関するガイドラインを制定する」といったルール作りをセットで提案すれば、十分に実現可能なアイデアです。
さらに、集まった意見に対する回答を、お昼休みの校内放送や、生徒会作成の動画コンテンツとして配信するなど、見せ方を工夫するとより一層盛り上がりますよ。
生徒会による自販機設置の費用
「学校に自動販売機を置きたい!」という要望は、いつの時代も生徒から絶大な人気を集める王道の公約です。
しかし、立候補者がこの公約を掲げると、大抵の場合は先生から「本体を買うお金もないし、毎月の電気代を誰が払うんだ」と一蹴されて諦めてしまうことが多いのではないでしょうか。
実は、やり方次第で学校側の費用負担を実質ゼロにできるケースがあるんです。
設置事業者負担というスキームの活用

自販機設置を実現するための最大の鍵は、「設置事業者負担」というビジネスモデルを理解し、それを先生方にプレゼンすることです。
多くの人は、自販機を置くには学校が機械を購入するかリース契約を結び、電気代も学校が払うものだと誤解しています。
しかし一般的な飲料メーカーやベンダー(設置業者)の仕組みでは、学校側は「設置する場所」だけを提供します。
そして業者は、その場所で生徒に独占的に飲料を販売して利益を得る代わりに、自販機本体の設置工事費や、必要であればコンセントを引くための電気配線工事費まで全額負担してくれることが多いのです。
さらに毎月の電気代についても、自販機に子メーターを取り付けて使用電力量を計測し、その実費分を業者が学校に支払う契約にすれば、学校側の金銭的な持ち出しはゼロになります。
業者と先生を説得するためのポイント
業者に「ここに自販機を置きたい」と思ってもらう(投資してもらう)には、採算が取れるという根拠が必要です。
「全校生徒が〇〇人いて、事前のアンケートでは1日あたり約〇〇本売れる見込みがあります」といったデータを用意できれば、業者は積極的に協力してくれます。
また、停電時でも中の飲料を無料で取り出せる「災害対応型自販機(ライフラインベンダー)」の導入を提案すれば、地域の指定避難所になっていることの多い学校にとって、防災備蓄機能の強化という大きなメリットになり、先生や校長先生も納得しやすくなります。
さらに、先生方が懸念する「飲み残しの放置」や「空き缶の散乱」といったゴミ問題に対しても、「自販機横に専用のリサイクルボックスを必ず設置する」「毎日放課後に美化委員と生徒会役員が交代で分別状況を確認し、周辺を清掃する」といった厳格な運用体制をセットで提案することが不可欠です。
生徒会公約でのスマホ持ち込み

スマホの持ち込み解禁は、生徒からの支持を最も集めやすい「キラーコンテンツ」とも言える公約ですが、同時に先生方からの反発も最も強く、難易度が非常に高いテーマでもあります。
単に「休み時間にゲームをしたいから」「友達とLINEで遊びたいから」といった生徒目線の理由だけでは、絶対に許可されることはありません。
防災・防犯ツールとしての強力なロジック
スマホ持ち込みを実現するための交渉の鍵となるのは、学校や保護者も無視できない安全面・防犯面でのメリットを前面に押し出すことです。
近年、登下校中の不審者による声かけ事案や、自然災害(地震やゲリラ豪雨など)が多発しています。
「登下校中に予期せぬトラブルに巻き込まれた際の緊急連絡手段として」
あるいは
「GPS機能を使った安否確認ツールとして、スマホの所持は生徒の命を守るために必要不可欠である」
と強く主張しましょう。
実際に、保護者からも「防犯ブザー代わりにスマホを持たせたい」という要望は増えており、PTAを味方につけるのも有効な手段です。
先生の不安を潰す厳格な自己管理ルールの提案
その上で、先生方が抱く「授業中にいじるのではないか」「SNSでのいじめや盗難トラブルが起きるのではないか」という不安を徹底的に潰すための運用ルールを、生徒側から厳格に提案することが大切です。
例えば、
「校内での使用は一切禁止とし、持ち込みのみを許可する」
「朝のショートホームルーム(SHR)で必ず担任の先生に預け、放課後に返却してもらう自己管理制にする」
あるいは
「各自が電源を切り、南京錠のかかる専用ロッカーに保管する」
といった具体的なルールを策定します。
さらに、「授業中に着信音が鳴ったり、隠れて使用しているのが発覚した場合は、即座に没収し、一定期間全校生徒の持ち込み権利を停止する(連帯責任)」といった厳しいペナルティをあえて自分たちで設けることで、「そこまで覚悟があるなら任せてみようか」と先生方に思わせることができます。
生徒会公約における置き勉解禁
毎日の登下校で、分厚い教科書や副教材がぎっしり詰まった重いカバンを背負うのは、本当に体力を使いますし大変ですよね。
特に部活動の道具もある生徒にとっては過酷です。
そのため、置き勉(宿題で使わない教科書などを学校の机やロッカーに置いて帰ること)の解禁も、生徒から常に求められ続ける公約の一つです。
健康被害の予防という客観的な根拠
この公約を実現するためには、単に「カバンが重くて疲れるから」という主観的な理由ではなく、医学的・客観的な根拠を示すことが重要です。
近年、教科書のページ数増加や大型化に伴うカバンの重量化が、成長期の子どもたちの腰痛や肩こり、姿勢の悪化を引き起こす「ランドセル症候群」として社会問題化しています。
(出典:文部科学省『児童生徒の携行品に係る配慮について』)
このように、国レベルでも児童生徒の身体的な負担軽減のために置き勉を推奨する通知が出されている事実を交渉のテーブルに乗せ、「生徒の健康と健全な発育を守るため」という大義名分を掲げるのが非常に効果的ですね。
整理整頓と学習習慣のルール化をセットにする
しかし、文科省が推奨していても学校現場で置き勉が禁止されがちなのには理由があります。
先生方は「置き勉を許すとロッカーや机の中がゴミ箱のように汚くなる」「家庭学習(予習・復習)を全くしなくなるのではないか」と懸念しているのです。
したがって、公約を通すためにはこの懸念を払拭する「整理整頓と学習習慣のルール化」がセットで必要になります。
例えば、
「英語や数学など、毎日の家庭学習が必須な主要教科は持ち帰りの対象とし、美術や音楽などの副教材や、分厚い辞書のみ置き勉を許可する」
といった明確な線引き(リスト化)を行います。
さらに、
「週末(金曜日)には必ずすべて持ち帰り、机の中を空にする」
「月に一度、美化委員と生徒会がロッカーの抜き打ちチェックを行い、整理整頓ができていない生徒は1ヶ月間置き勉の権利を剥奪する」
といった管理規定を自主的に設けるのです。
先生方に「生徒会がそこまで責任を持って管理するなら、試してみよう」と言わせる運用体制の構築こそが、置き勉解禁の最大の鍵となります。
生徒会公約を実現可能にする手順
魅力的なアイデアが見つかったら、次はいよいよそれを形にするフェーズですね。
ここでは、学校側と交渉し、生徒会の公約を本当に実現可能にするための具体的な手順やポイントを解説していきます。
生徒会公約での校則見直し手順
「ツーブロックの禁止」や「靴下の色指定」といった、いわゆるブラック校則の見直しは、生徒会選挙において非常に注目を集めます。
しかし、全校集会でただ「この校則はおかしい!変えたい!」と感情的に叫ぶだけでは、先生方は絶対に動きません。
校則という学校のルールを変えるためには、社会の法律を変えるのと同じように、しっかりとした合意形成のプロセス(民主的な手続き)を踏むことが不可欠ですね。
校則を見直すための具体的な手順は、以下の表のように進めていくのが王道です。

| ステップ | 具体的なアクションとポイント |
|---|---|
| 1. 意見収集 | 全校アンケートを実施し、生徒の潜在的な不満や要望を客観的なデータとして可視化する。単なる「不満」ではなく、「なぜ変える必要があるのか」理由も必ず書かせる。 |
| 2. ふるい分け | 集まった意見の中から「単なるワガママ(例:授業時間を半分にしてほしい等)」を生徒会役員が責任を持って却下し、機能性や人権的配慮で理にかなった要望だけを精査する。 |
| 3. 要望書提出 | 精査した項目を、文科省の通知や近隣の他校での改定事例などの客観的エビデンスと共に、しっかりとした書面の「要望書」として生徒指導部へ提出し、協議を申し入れる。 |
| 4. 協議・試行 | 生徒会代表と先生方による協議会(ミーティング)を開き、妥協点を探る。いきなり全面解禁するのではなく、まずは「1ヶ月のお試し期間(トライアル)」を提案し、その期間中に問題が起きなければ正式な改定へ繋げる。 |
このプロセスの中で特に重要なのは「2. ふるい分け」です。
生徒会があらゆる要望をそのまま先生にぶつけるのではなく、自ら厳しいフィルター役となって「これは論理的におかしいから却下する」という姿勢を見せることで、先生方から「今年の生徒会は理性的で話が通じるな」という強い信頼を勝ち取ることができます。
時間をかけて、論理的に手続きを一つずつクリアしていく根気強さが求められます。
生徒会予算の使い道と獲得方法
新しいイベントを企画したり、学校に便利な設備を導入しようとしたりするとき、必ずぶつかるのが「お金(予算)」の壁です。
生徒会費は全校生徒から集めた大切なお金ですが、その使い道はあらかじめ決まっている固定費(部活動への活動費配分、文化祭や体育祭の運営費、卒業記念品の積立など)でほとんどが消えてしまい、生徒会が自由に使える新規事業の枠(自由裁量枠)はカツカツであることが多いんですよね。
隠れた財源(独自の資金)を見つける工夫

もし、自分たちの公約を実現するための予算が足りない場合は、「隠れた財源」を見つけて獲得する工夫が必要です。
代表的な方法としては、古紙(新聞紙や段ボール)回収やアルミ缶回収といったリサイクル活動を全校に呼びかけ、業者に買い取ってもらった収益金を「生徒会特別会計」としてプールする方法です。
また、文化祭で生徒会独自のバザーや模擬店を出店し、その利益を新しい設備の購入費に充てるという手段もあります。
自分たちの汗で稼いだお金であれば、学校側も使い道について比較的柔軟に認めてくれやすい傾向があります。
PTAへのプレゼンテーションによる資金獲得
もう一つの強力なアプローチは、PTA(保護者会)に支援をお願いすることです。
例えば「熱中症対策のためのウォータークーラー(給水器)の設置」や「感染症対策のための非接触型体温計の導入」など、生徒の「安全・健康・命」に直結するような公約であれば、保護者も強い関心を持っています。
生徒会長が自らPTAの役員会や総会に乗り込んで熱意あるプレゼンテーションを行い、「生徒の健康のために、PTA会費から特別に予算を出していただけないでしょうか」と直接交渉するルートは非常に効果的かもですね。
生徒会の公約を伝えるスローガン
どれだけ綿密にリサーチし、絶対に実現可能な素晴らしい公約を用意したとしても、それが選挙演説で生徒たちにしっかりと伝わらなければ、票を集めて当選することはできません。
体育館に集まった数百人の生徒の前で話せる時間は、せいぜい3分から5分程度です。
その短い時間でいかに印象に残るスローガンを掲げ、分かりやすい演説を構成するかが勝負の分かれ目となります。
四字熟語と具体策を組み合わせたキャッチコピー
キャッチコピー(スローガン)を作る際は、候補者のスタンスや知性を端的に表す「四字熟語」と「具体的なアクション」を組み合わせるのが最もおすすめです。
例えば、絶対に約束を守るという堅実さをアピールしたいなら「有言実行」や「初志貫徹」。
学校の古いルールを打ち破りたいなら「現状打破」や「勇往邁進」といった言葉が効果的です。
これらを組み合わせて、「現状打破。私はブラック校則にさようならを告げます。」といった力強いフレーズを作ると、ポスターでも演説でもパッと目を引きますよね。
ポスター向けの言葉選びまで詰めたい場合は、生徒会選挙ポスターのキャッチコピー作成術も役立ちます。
PREP法を用いた説得力のある演説構成
演説の構成については、ビジネスの世界でも使われる論理的な伝え方のフレームワーク「PREP法(プレップ法)」を活用すると、非常に説得力のあるスピーチになります。
説得力を持たせる演説の型(PREP法)
・Point(結論):私は、生徒の健康を守るために「置き勉」を必ず実現します。
・Reason(理由):なぜなら、現在多くの生徒が重いカバンによる肩こりや腰痛に悩み、毎日の登下校で疲弊しているからです。
・Example(具体例・証拠):これは単なる思いつきではありません。私はすでに文部科学省の通知を調べ、教頭先生とも話し合い、ロッカー管理のルールを作ることを条件に、実現に向けた前向きな回答を得ています。
・Point(再結論):だからこそ、この公約を確実に実行できる私に、皆さんの一票を託してください。
このように、「すでに先生と交渉を始めている(リサーチ済みである)」という事実を演説の中に盛り込むことで、「この候補者は口だけじゃない。本当にやってくれそうだ」という強烈な説得力と安心感を生み出すことができます。
原稿を読むだけでなく、聴衆の目を見て、堂々とした声のトーンで語りかける非言語コミュニケーションも意識してみてくださいね。
生徒会公約を守れなかった場合
選挙戦を勝ち抜き、晴れて生徒会役員になったとしても、掲げた選挙公約がすべて100%実現するとは限りません。
活動を進める中で、どうしても越えられない法律の壁にぶつかったり、想定外の設備工事費がかかることが判明したりして、やむを得ず実現を断念しなければならないケースは必ず発生します。
ここで最も重要なのは、失敗しないことではなく、実現できなかった時にどのような事後対応(リスク管理)をするかです。
プロセス開示型の誠実な謝罪方法

公約が守れなかったとき、全校集会などで単に「すみません、先生に反対されたのでできませんでした」とだけ報告するのは、リーダーとして最悪のパターンです。
これでは生徒から「最初からやる気がなかったのではないか」「口だけで何もしていなかったんだな」と深い失望を買い、生徒会全体の信用を失墜させてしまいます。
誠意を伝えるための正しい対応は、プロセス開示型の謝罪を行うことです。
結果は出せなかったとしても、そこに至るまでにどのような努力をしたのか、その過程(プロセス)を包み隠さず公開するのです。
客観的な阻害要因と未来への引き継ぎ
報告の際は、まず結論として見送ることを明確に伝えた後、「〇月に業者を呼んで現地調査をした」「校長先生と△回にわたり協議を重ねた」という具体的な活動履歴(エビデンス)をしっかりと公開しましょう。
その上で、「消防法の規定により、非常階段までの避難経路の幅が確保できないことが判明したため」や「電源を引くための配線工事に〇〇万円の追加費用がかかり、生徒会予算を大きく超過してしまうため」など、誰が聞いても納得せざるを得ない客観的な阻害要因を説明します。
他人のせい(他責)にするのではなく、物理的・制度的な壁を丁寧に解説するのです。
そして最後に、「今回の調査で得られた『この場所なら設置の可能性がある』というデータは、活動記録として次期生徒会にしっかりと引き継ぎます」と未来に向けた前向きな代替案を提示しましょう。
ここまで誠実に説明を尽くせば、生徒たちは「実現はしなかったけれど、生徒会は本気で動いてくれたんだな」と理解を示し、逆に信頼感が高まることすらあるかなと思います。
生徒会の公約を実現可能にしよう

今回は、中学生・高校生の立候補者の皆さんが自信を持って掲げられる具体的な公約のアイデアから、先生方を説得し予算を獲得する論理的な交渉術、そして万が一失敗した時の誠実なフォローアップの方法まで、かなり深く掘り下げて解説してきました。
生徒会活動というのは、単に文化祭や体育祭といった学校行事のお手伝いをするだけの組織ではありません。
自分たちの手で、自分たちが生活する「学校」という小さな社会のルールを見直し、より良くしていくための、まさに生きた民主主義の練習の場なのです。
最初から「どうせ先生が反対するから無理だろう」「予算がないからできない」と諦めてしまうのは、本当にもったいないことです。
今回ご紹介したように、一見不可能に思える自販機の設置や置き勉の解禁であっても、法律や制度(スキーム)をしっかり学び、先生方の不安を取り除くための運用ルールを自分たちで考え、順序立てて交渉を進めれば、突破口は必ず見つかります。
社会に出れば、正解のない課題に対して周囲を説得し、協力を得ながらプロジェクトを進めていく力が求められますが、生徒会活動はその絶好のリハーサルになります。
この記事を読んでくれたあなたが、失敗を恐れることなく、生徒の声に耳を傾け、大胆かつ緻密に公約の実現に向けて行動を起こしてくれることを心から願っています。
あなたの熱意と行動力が、学校の歴史を少しだけ変えるかもしれません。
自分を信じて、ぜひ皆さんの学校ならではの素晴らしい生徒会公約を実現可能なものにしてくださいね。心から応援しています!

