生徒会選挙のポスター作成のコツ｜目立つデザインで当選を掴む！

多くの生徒の前で行う演説や、学校をより良くするための公約と並んで、当選結果に大きな影響を与えるのが、あなたの顔となる「選挙ポスター」です。しかし、いざ白い紙を前にすると、「どうすれば他の候補者より目立つポスターになるんだろう？」「みんなの心に残るキャッチコピーが全く思いつかない…」と、ペンが止まってしまう方も少なくないでしょう。

この記事では、そんなあなたの悩みを解決するため、生徒会選挙のポスター作りに関する必勝のコツを、企画段階の基本から応用デザインまで、網羅的に詳しく解説していきます。

中学生にも分かりやすいように、手書きで簡単にできるのに圧倒的に目立つデザインのポイントや、思わず二度見してしまうような面白いイラストのアイデア、そして有権者の記憶に深く刻まれるキャッチコピーやインパクトのある一言の作り方まで、かわいいポスター作成のヒントも満載です。

この記事を最後まで読めば、あなたの個性と魅力を最大限に引き出し、多くの生徒の心を掴んで当選へと導く、最高のポスターがきっと作れるはずです。

ポスター作りで最も重要な「誰に・何を伝えるか」という基本構成がわかる
他の候補者と差がつく、有権者の心に響くキャッチコピーの具体的な作り方がわかる
シンプルながらも圧倒的に目立つ、効果的なデザインのコツがわかる
多くの人が陥りがちな、ポスター作りで絶対に避けるべき注意点がわかる

必勝の生徒会選挙ポスター｜まず押さえたい基本のコツ
差がつく生徒会選挙のポスター｜注目を集めるデザインのコツ

必勝の生徒会選挙ポスター｜まず押さえたい基本のコツ

ポスター全体のデザインをシンプルに構成
心をつかむキャッチコピーの考え方
有権者に響くインパクトのある一言
似顔絵やイラストで個性をアピール
手書きで温かみと誠実さを伝える

ポスター全体のデザインをシンプルに構成

生徒会選挙のポスター作りで、まず最初に、そして最も大切にしてほしいことは、「伝えたい情報を詰め込みすぎず、極めてシンプルに構成する」という点です。

考えてみてください。多くの生徒は、休み時間に廊下にずらりと並んだポスターを、一枚一枚足を止めてじっくりと読むでしょうか。答えは「ノー」です。ほとんどの場合、通りかかる一瞬、わずか数秒で視界に入る情報だけで、そのポスターの印象を判断しています。

この「一瞬」で勝負するために、ポスターに盛り込む要素は、以下の4つに厳選しましょう。それ以外の情報は、思い切って削ぎ落とす勇気が重要です。

ポスターを構成する必須の4大要素

候補者の顔がはっきりとわかるイラストや写真：まず「誰」なのかを認知してもらう最重要パーツです。
立候補する役職名と氏名：大きく、誰にでも読める文字で明確に記載します。
キャッチフレーズ（スローガン）：候補者の理念や想いを一言で表す、ポスターの魂です。
具体的な公約（1つか2つに絞る）：最も実現したい、魅力的で分かりやすい公約を提示します。

情報を絞り込むことで、一つひとつの要素が際立ち、伝えたいメッセージが瞬時に伝わるようになります。そして、デザイン全体で「余白」を意識的に、そして大胆に作ることも忘れないでください。余白は、単なる空白ではありません。ポスターに高級感や落ち着き、そして洗練された印象を与え、見る人の視線を自然と最も伝えたいイラストやキャッチコピーへと導いてくれる、重要なデザイン要素なのです。

情報過多でごちゃごちゃしたポスターは、見る人に「読むのが面倒だ」という印象を与え、かえって記憶に残らずにスルーされてしまう危険性が高いことを、しっかりと覚えておきましょう。

心をつかむキャッチコピーの考え方

キャッチコピーは、ポスターの「顔」であり「心臓」とも言える、極めて重要な要素です。候補者であるあなたの熱い想いや、学校をこう変えたいという政策を、一瞬で有権者の心に届ける力を持っています。優れたキャッチコピーは、ただ記憶に残るだけでなく、見た人の共感を呼び、最終的に「この人に投票しよう」という行動に繋がる強力なきっかけを作り出します。

キャッチコピーを考える上での大原則は、「短く、簡潔で、思わず口ずさみたくなるほど覚えやすい」ことです。ダラダラと長いフレーズは、まず読んでもらえません。理想は10文字から15文字程度。リズミカルで、語呂の良い言葉を選ぶことを意識してください。

具体的なキャッチコピーの作り方【3ステップ】

では、具体的にどのような手順で考えれば、心に響くキャッチコピーが生まれるのでしょうか。以下の3ステップで考えてみましょう。

自己分析：まず、自分の強みや長所、生徒会で「これだけは絶対にやりたい」という熱い想いを紙に書き出します。（例：リーダーシップがある、面白い企画を考えるのが得意、みんなの話を聞くのが好き）
有権者分析：次に、有権者である生徒たちが、学校に対してどんな不満や希望を持っているかを考えます。（例：行事がマンネリ、校則が厳しい、もっと部活動を活発にしたい）
結合：最後に、①の自分の強みを使って、②の生徒たちの悩みをどう解決できるかを考え、それを短い言葉に凝縮します。これがあなたのオリジナルのキャッチコピーになります。

キャッチコピーのアイデア具体例

四字熟語を使う：「有言実行」「一心精進」など、シンプルながら力強く、真面目な印象を与えます。
公約を具体的に示す：「あいさつ運動、徹底します！」「目安箱をデジタル化！」など、投票後のメリットが明確で分かりやすいです。
理想の学校像を語る：「『明日も来たい』と思える学校へ。」「最高の思い出を、この場所で。」など、生徒たちの感情に訴えかけ、共感を呼びます。
自分の強みをアピールする：「行動力には自信あり！」「新世代のリーダーシップ」など、自信と熱意をストレートに伝えます。

NGなキャッチコピーの例

一方で、「未来」「次世代」「改革」といった言葉は、よく使われがちですが注意が必要です。これらの言葉だけでは抽象的すぎて、具体的に何をしてくれるのかが全く伝わりません。「未来のために、新しい風を！」と言われても、ほとんどの生徒は「それで、具体的に何が変わるの？」と感じてしまいます。できるだけ具体的で、誰もがわかる平易な言葉を心がけましょう。

有権者に響くインパクトのある一言

もし、キャッチコピーが選挙活動全体の方向性を示す「スローガン」だとすれば、ポスターに添える「一言」は、候補者であるあなたの人間性や熱意を、よりダイレクトに、そしてエモーショナルに伝えるための言葉です。

キャッチコピーだけでは表現しきれなかった、あなたの個人的な強い想いや、有権者への約束を、短いフレーズに込めてみましょう。この一言は、キャッチコピーを補強し、ポスター全体のメッセージに深みを与える重要な役割を果たします。

効果的な「一言」の例

キャッチコピーとは少し視点を変え、有権者一人ひとりに優しく語りかけるような言葉を選ぶと非常に効果的です。

語りかけ系：「あなたの『あったらいいな』を、聞かせてください。」
決意表明系：「誰よりも汗をかく覚悟があります。」
共感・約束系：「この学校が、もっと好きになる。約束します。」
信頼訴求系：「あなたの一票、その想いを無駄にはしません！」

このように、候補者の誠実さやひたむきな熱意がにじみ出るような一言は、ポスター全体の印象をぐっと引き締め、機械的ではない「人間味」を加えてくれます。これが、最終的に見た人の心を動かし、信頼を勝ち取るための大きな力となるのです。

キャッチコピーと一言の役割分担を意識することが大切です。例えば、キャッチコピーで「何を成し遂げるか（What）」を力強く宣言し、一言では「なぜそれをやりたいのか（Why）」という情熱的な動機を語る、といったように組み合わせると、非常に説得力のあるメッセージになりますよ。

似顔絵やイラストで個性をアピール

選挙活動において、政策や公約はもちろん重要ですが、それ以前に最も重要なのは、「そもそも、誰が立候補しているのか」を有権者全員に覚えてもらうことです。そのために、ポスターの中心には候補者の顔がはっきりとわかるイラストや写真を、できるだけ大きく配置するのがセオリー中のセオリーです。

人間の脳は、文字情報よりも顔やイラストといった視覚情報を強く記憶するようにできています。廊下にライバルのポスターが何枚も並んでいても、あなたの顔が大きく、そして印象的に描かれていれば、自然と有権者の記憶に残りやすくなります。

写真 vs イラスト徹底比較

写真とイラスト、どちらを使うべきか悩む方も多いでしょう。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分のキャラクターやアピールしたいイメージに合わせて選びましょう。

	メリット	デメリット	こんな人におすすめ
写真	・信頼感や誠実さを伝えやすい・本人であることが一目でわかる・表情で人柄を表現できる	・写りによっては実物より印象が悪くなる・恥ずかしいと感じる人もいる・修正が難しい	真面目さやリーダーシップをアピールしたい人、爽やかさや清潔感を伝えたい人
イラスト	・親しみやすさや温かみを演出しやすい・特徴をデフォルメして面白く見せられる・理想の表情やポーズを自由に作れる	・似ていないと誰だかわからない・画力によっては安っぽく見える・絵の上手な人を探す手間がかかる場合も	クリエイティブな面や親しみやすさをアピールしたい人、写真に抵抗がある人

メリット

デメリット

こんな人におすすめ

写真

・信頼感や誠実さを伝えやすい

・本人であることが一目でわかる

・表情で人柄を表現できる

・写りによっては実物より印象が悪くなる

・恥ずかしいと感じる人もいる

・修正が難しい

真面目さやリーダーシップをアピールしたい人、爽やかさや清潔感を伝えたい人

イラスト

・親しみやすさや温かみを演出しやすい

・特徴をデフォルメして面白く見せられる

・理想の表情やポーズを自由に作れる

・似ていないと誰だかわからない

・画力によっては安っぽく見える

・絵の上手な人を探す手間がかかる場合も

クリエイティブな面や親しみやすさをアピールしたい人、写真に抵抗がある人

ポスターの構図に関する重要な注意点

過去のある中学生の事例で、候補者の「後ろ姿」を描いたポスターがありました。これはアーティスティックで印象的かもしれませんが、選挙ポスターとしては不向きとされています。なぜなら、後ろ姿は「その場を去る」「本心を見せない」といったネガティブなイメージに繋がりかねないからです。

有権者に信頼感と前向きな姿勢をアピールするためにも、顔がはっきりとわかる正面や、意志の強さが感じられる少し斜めからの構図を強く推奨します。

手書きで温かみと誠実さを伝える

現代では、パソコンやスマートフォンアプリを使えば、誰でも簡単におしゃれで綺麗なポスターをデザインできます。しかし、そんな時代だからこそ、あえて「オール手書き」にこだわることには、計り知れない大きなメリットが存在します。

丁寧に書かれた手書きの文字や、心を込めて描かれたイラストには、均一なパソコンのフォントや素材では決して表現できない「温かみ」「誠実さ」「人間味」が宿ります。一枚一枚、時間をかけて仕上げられたポスターからは、候補者のこの選挙にかける並々ならぬ熱意が自然と伝わり、見る人に非常にポジティブな印象を与えます。特に、上級生から下級生まで、幅広い世代の生徒にアピールする必要がある生徒会選挙において、この親しみやすさは非常に強力な武器となり得るのです。

手書きでポスターを作る際は、文字のフォント（書体）を工夫するだけで、伝えたいイメージをコントロールできますよ。例えば、丸ゴシック体のような少し丸みのある文字なら「親しみやすさ」や「優しさ」を、教科書体のような丁寧な文字なら「真面目さ」を、角張った力強いゴシック体なら「リーダーシップ」を演出できます。伝えたいイメージに合わせて書体を選ぶのも、当選に向けた大切な戦略の一つです。

もちろん、ただ手書きであれば良いというわけではありません。最も重要なのは、その文字が誰にでも正確に読めることです。どんなに熱いメッセージも、読めなければ伝わりません。文字は大きく、はっきりと、そして何よりも丁寧に書くことを徹底してください。自己満足の読みにくいポスターは、せっかくの熱意を無駄にしてしまうだけでなく、有権者に対して不親切な印象を与えてしまう可能性すらあるので、細心の注意を払いましょう。

差がつく生徒会選挙のポスター｜注目を集めるデザインのコツ

目立つ配色とレイアウトの基本ルール
中学生でも簡単なポスター作成の手順
親しみやすいかわいいポスターの作り方
記憶に残る面白いポスターのアイデア
生徒会選挙をポスターで勝つためのコツ総まとめ

目立つ配色とレイアウトの基本ルール

ポスターに盛り込む内容（イラスト、キャッチコピー、名前）が決まったら、次はその魅力を最大限に引き出すための、いわば「額縁」となるデザイン、すなわち「配色」と「レイアウト」を考えます。この二つの要素を戦略的に工夫するだけで、ポスターの注目度は劇的に向上し、数あるポスターの中で埋もれることなく、圧倒的な存在感を放つことが可能になります。

科学的にも証明された、目を引く配色ルール

色彩心理学という分野があるように、色は人の感情や印象を無意識のうちに左右する力を持っています。配色の基本は、ポスター全体で使う色を3色程度に厳選し、ブランドイメージのように統一感を出すことです。色数が多すぎると、情報が散らかってしまい、ごちゃごちゃとまとまりのない印象を与え、かえって本当に伝えたいメッセージが伝わりにくくなります。

自分のアピールしたいイメージや、公約の内容に合わせて、ポスターのテーマカラーを賢く選びましょう。

メインカラー	与えるイメージ	活用例・アピールポイント
赤	情熱、リーダーシップ、エネルギッシュ、革新	強いリーダーシップで学校を改革したいという熱意を伝えたいときに最適です。
青	冷静、誠実、知的、信頼、堅実	現生徒会の堅実な路線を引き継ぎ、真面目にコツコツと仕事を進める姿勢をアピールできます。
黄色	元気、明るい、親しみやすい、希望、ユーモア	笑顔あふれる明るい学校作りや、楽しいイベントの企画などを公約に掲げるときに効果的です。
緑	安心、調和、自然、やさしさ、癒し	生徒同士の繋がりを大切にする、安心できる学校環境作りなどを訴える際に適しています。
オレンジ	社交的、活発、暖かい、フレンドリー	学年を超えた交流イベントの活性化など、コミュニケーションを重視する姿勢を示せます。

さらに、自分の学校のスクールカラーをメインカラーとして使用するのも非常に有効な戦略です。これは、あなたが学校に対して深い愛情を持っていることの証明となり、多くの生徒や先生方から強い共感と支持を得やすくなるでしょう。

視線を操る！効果的なレイアウト術

レイアウトを考える上で最も意識すべきなのは、「人の視線の自然な動き」です。一般的に、横書きの文化圏では、人の視線はポスターの左上から右下へ、アルファベットの「Z」の形を描くように動くと言われています（Zの法則）。この動きを理解し、その動線上に重要な情報を効果的に配置することで、ポスターの内容がストレスなく、スムーズに頭に入ってくるようになります。

レイアウトの基本配置例（Zの法則）

左上（視線の始点）：最も注目される場所。候補者の顔写真やイラスト、最も伝えたいキャッチコピーを配置。
右上：次に視線が移る場所。公約や一言メッセージなどを配置。
左下：最後に視線が落ち着く前の場所。補足情報やSNSへのQRコードなどを配置。
右下（視線の終点）：最終的に記憶に残りやすい場所。立候補者名と役職を大きく、はっきりと配置。

前述の通り、「余白」を戦略的に活用することも、洗練された見やすいレイアウトを作る上で絶対に欠かせない要素です。重要な情報の周りに意図的に余白を作ることで、その情報が際立ち、見る人の注意を効果的に引きつけることができます。

中学生でも簡単なポスター作成の手順

「プロみたいなデザインなんて、自分には難しすぎる…」と感じているかもしれませんが、全く心配いりません。以下の確立された手順に沿って一つひとつ丁寧に進めていけば、デザイン経験のない中学生でも、簡単に見栄えが良く、かつ説得力のあるポスターを確実に作成することができます。

誰でもできる！簡単ポスター作成 5ステップ

【企画】テーマとアピールポイントを明確にするまず、ポスター作成の根幹となる「誰に、何を一番伝えたいか」を徹底的に考え、明確にします。自分の数ある長所や、生徒会で実現したい多くの公約の中から、本当に伝えたいことを一つだけに絞り込みましょう。これが、ポスター全体のブレない「軸」となります。
【構成】アイデア出しとラフスケッチいきなり本番の画用紙に向かうのは失敗のもとです。まずはノートやコピー用紙に、思いつくままにアイデアを書き出し、簡単な下書き（ラフスケッチ）を最低でも3パターン以上描いてみましょう。イラストや文字の配置、大きさのバランスなどをここで比較検討し、ベストな構成を決定します。
【作画】主役となるイラストや写真を配置する構成が決まったら、いよいよ本番です。ポスターの「顔」となる最も目立たせたいイラストや写真を、下書きに沿って丁寧に描く、または貼り付けます。ここがポスターの第一印象を決める最重要ポイントです。
【文字入れ】メッセージを書き込むキャッチコピーと自分の名前を、教室の一番後ろからでもはっきりと読めるくらいの大きさで、丁寧に書き込みます。名前はポスターの下部に配置し、役職名と学年・クラスも忘れずに記載するのが一般的です。
【着色・仕上げ】色を塗って完成させる事前に決めておいた配色ルールに従って、色を塗っていきます。特に背景に色を塗ることで、イラストや文字がぐっと引き立ち、ポスター全体の完成度が高まります。最後に、汚れや書き損じがないか最終チェックをして完成です。

完璧なポスターを目指すあまり、手が動かなくなってしまうのは一番もったいないことです。一番大切なのは、あなたの「この学校を良くしたい！」という純粋な気持ちです。まずは失敗を恐れず、楽しみながら、あなただけのオリジナルポスター作りを始めてみましょう！

親しみやすいかわいいポスターの作り方

立候補する候補者の個性や、アピールしたい公約の内容によっては、「力強さ」や「真面目さ」といった伝統的なリーダー像よりも、「親しみやすさ」「優しさ」「話しやすさ」といったソフトな面をアピールした方が、より多くの支持を集められる場合があります。そんなときに絶大な効果を発揮するのが、かわいいデザインのポスターです。

かわいいデザインのポスターは、特に女子生徒や、緊張しがちな下級生からの共感や支持を集めやすい傾向があります。また、力強い書体やキリッとした表情のポスターが並ぶ中で、ふんわりと優しい雰囲気のポスターは良い意味で目立ち、埋もれることなく多くの生徒の注目を集めることができます。

「かわいい」を演出するデザインのポイント

フォント（書体）：パソコンで作成する場合は、丸ゴシック体やポップ体、手書き風のフォントを選ぶと良いでしょう。手書きの場合は、文字の角を少し丸くしたり、文字の大きさを少し不揃いにしたりするだけで、温かみのあるかわいらしい印象になります。
配色：ピンクや水色、ミントグリーン、クリームイエローといったパステルカラーを基調にすると、全体がふんわりと優しい雰囲気に包まれます。色の数を2〜3色に絞ると、まとまりが出ておしゃれに見えます。
イラスト・モチーフ：候補者の似顔絵を少しデフォルメして、親しみやすいキャラクターのように描くのが効果的です。また、名前や公約の周りに、星やハート、花、動物といった小さなモチーフをあしらうだけで、一気にかわいらしさがアップします。
背景デザイン：背景を単色で塗るのではなく、水玉（ドット柄）やチェック柄、ストライプ柄などのパターンを取り入れると、ポップで楽しい雰囲気を簡単に演出できます。マスキングテープなどを活用するのも良いアイデアです。

「かわいい」デザインの注意点

デザインの方向性として「かわいい」を選ぶのは非常に有効な戦略ですが、あまりにも子供っぽくなりすぎると、「頼りない」「仕事を任せて大丈夫だろうか」といったネガティブな印象を与えてしまうリスクもあります。

立候補する役職（特に会長など）や、学校全体の雰囲気に合わせて、デザインのさじ加減を考えることが重要です。友人や先生に客観的な意見を聞いてみるのも良いでしょう。

記憶に残る面白いポスターのアイデア

数多くの候補者の中から抜け出し、有権者の記憶に強烈なインパクトを残したいと考えるなら、「面白い」ポスター作りに挑戦するのも非常に有効な戦略です。選挙という少し硬いテーマの中で、思わずクスッと笑えるようなユーモアのあるポスターは、それだけで多くの生徒の関心を引きつけます。

面白いポスターは、生徒たちの間で「あのポスター見た？」と話題になりやすく、SNSなどを使わずとも、口コミだけであなたの名前が自然と広まっていく効果も期待できます。ただし、重要なのは、ただ奇をてらうのではなく、そのユーモアの中に、あなたの伝えたいメッセージや人柄がきちんと反映されていることです。

すぐに使える！面白いポスターの具体例

有名人や歴史上の偉人のパロディ：過去の事例では、聖徳太子をモチーフに「全校生徒、1000人の声でも同時に聞きます！」というキャッチコピーのポスターが大きな話題を呼びました。自分の公約（例：意見箱の設置）と関連付けられる偉人やキャラクターを探してみると、ユニークなアイデアが生まれます。
自分の名前にかけたダジャレを使う：例えば、「鈴木」さんなら「皆さんの意見をズズキっと聞きます！」、「高橋」さんなら「学校をより高みへ導く橋渡し役になります！」など、自分の名前を覚えてもらう絶好の機会になります。
4コマ漫画で公約を説明する：文字で長々と説明するのではなく、4コマ漫画形式で「現状の問題点」→「あなたの登場」→「公約の実行」→「明るい未来」を描くことで、ストーリーとして楽しく、かつ分かりやすく公約を伝えることができます。
QRコードでオンラインと連携する：ポスターにQRコードを掲載し、自己紹介動画や、より詳しい公約をまとめたSNSアカウント、応援メッセージを集めるフォームなどへ誘導するのも現代的で面白いアイデアです。オンラインであなたの真面目な一面や意外な特技を見せることで、ギャップを演出し、ファンを増やすことができます。