中学生が生徒会に立候補することを決めたとき、一番の壁になるのが「決意表明」の作成ですよね。
「どんな風に書けばみんなに響くんだろう?」「そもそも何を書けばいいの?」と、机の前で止まってしまうことも多いかもしれません。
この記事では、そんな悩みを抱えるあなたのために、生徒会向けの決意表明の書き方を徹底的に深掘りします。
結論から言うと、選ばれるための決意表明は、「具体的な理由」「変えたい未来」「実行する意志」の3つをセットにすることが不可欠です。
ここからは、例文を参考にしながら、意気込みの伝え方や所信表明のまとめ方、そして心に残る演説のコツまで、中学生の目線で分かりやすく解説していきます。
読み終わる頃には、あなただけの強力なスピーチ原稿が完成しているはずですよ。
- 意気込みを正確に伝えるための考え方と実例
- 所信表明を説得力のある形に仕上げる方法
- 抱負 書き方の整理手順と「何を書く」か迷わないポイント
- 演説 コツと最後に響く一言や決意の言葉の取り入れ方
決意表明の中学生の例文で生徒会スピーチの基本構成を解説

生徒会に立候補する際の決意表明は、単に「頑張ります!」という意気込みを並べるだけでは不十分です。
聞き手である全校生徒は、「この人は学校をどう変えてくれるのか」「自分たちの生活にどんなメリットがあるのか」を無意識に探っています。
そのため、構成には「論理的な納得感」と「感情的な共感」の両方が必要です。
ここでは、意気込み、所信表明、抱負、そして締めくくりの言葉という4つの柱を、どのように肉付けして魅力的な文章にしていくかを詳しく見ていきましょう。
意気込みを明確に伝えるポイント
意気込みを明確に示すことは、生徒会を目指す中学生にとって「この人に任せたい」と思ってもらうための最も重要な土台になります。
私たちがよくやってしまいがちな失敗は、「一生懸命頑張りますので、よろしくお願いします!」という定型文だけで終わらせてしまうこと。
これでは、あなたの個性や「なぜあなたでなければならないのか」という熱量が伝わりません。
何十人も立候補者がいる場合、こうした「よくある表現」は、残念ながら聞き手の耳を素通りして記憶に残らないのです。
意気込みを効果的に伝えるための核となるのは、あなた自身が抱いている「学校への愛情」と「改善への切実な想い」です。
これを具体化するために、まずは普段の学校生活を振り返ってみてください。
例えば、「休み時間の図書室がもっと使いやすければいいのに」「朝の挨拶がもう少し元気になれば、みんなが楽しく登校できるはずだ」といった、小さな気づきで構いません。
こうした日常の視点から出発した言葉こそ、聞いている同級生や後輩の心に深く刺さるのです。
私自身も経験がありますが、立派すぎる言葉よりも「あ、それわかる!」と思える身近なエピソードの方が、圧倒的に信頼感を得やすいんですよね。
また、意気込みを語る際は、「自分の言葉」で表現することを強く意識しましょう。
本やネットの例文をそのまま写すのではなく、自分が実際に感じたエピソードを添えるのがコツです。
意気込みを圧倒的に強化するチェックリスト
意気込みを考える際は、以下の3つの要素を順番に埋めていくと、自然と説得力のある文章が仕上がります。
| 要素 | 具体的な考え方 | 例文のヒント |
|---|---|---|
| ①きっかけ | なぜ生徒会をやろうと思ったのか?(原体験) | 「去年の文化祭での先輩の姿を見て、自分も誰かのために動きたいと強く思いました」 |
| ②現状分析 | 今の学校の「ここが良い」「ここが惜しい」を言語化 | 「挨拶は元気ですが、学年を超えた交流がまだ少ないと感じています」 |
| ③自分の役割 | 自分が加わることで、学校にどんな変化が起きるか | 「私はみんなの橋渡し役になって、埋もれている意見を積極的に吸い上げたいです」 |
「あなたならでは」のエピソードを盛り込む秘訣
意気込みに深みを出すためには、「具体的な場面」を一つ入れることを意識しましょう。
例えば、「挨拶を良くしたい」と言うだけでなく、「先日、廊下で知らない学年の人と挨拶を交わしたとき、一日中とても温かい気持ちになれました。
この感動を全校生徒で共有したいんです」と伝えてみてください。
どうでしょう?
ただ「挨拶を頑張ります」と言うよりも、ずっとあなたの「心」が見えてきませんか?
このように、「なぜ今、自分が必要なのか」という個人的な体験と、学校全体の課題をリンクさせて意気込みに盛り込むことで、あなたのスピーチは単なる「やる気宣言」から、みんなに期待される「信頼の宣言」へと進化します。
あなたの内側にある熱い思いを、嘘のない言葉で、具体的な行動のイメージとともに届けてみてください。
その誠実さは、必ず聞いている人たちに伝わるはずですよ。
所信表明で押さえるべき要素
所信表明とは、あなたが「生徒会としてどのような信念を持ち、どう動くのか」という公約の根拠を示すパートです。
ここがしっかりしていないと、どれほど威勢の良い演説でも「口先だけかも?」と思われてしまう可能性があります。
中学生の所信表明において、客観性と説得力を生むために押さえるべき要素は大きく分けて3つあります。
1つ目は、学校の現状に対する客観的な視点です。
自分が好きなことだけを語るのではなく、「今の私たちの学校には、このような課題がある」という全体像を示すことで、あなたが私利私欲ではなく学校全体のために動こうとしていることが伝わります。
これは、文部科学省が定める学習指導要領においても、生徒会活動の重要な意義として「学校生活の諸問題の解決」や「合意形成」が挙げられていることからも分かる通り、非常に公的な役割を持つ活動だからです。
(出典:文部科学省『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編』)
2つ目は、具体的な改善のロードマップです。
単に「明るい学校にします」と言うだけでなく、「意見箱の回答率を100%にする」「異学年交流のスポーツ大会を企画する」など、具体的なアクションを提示しましょう。
これが具体的であればあるほど、全校生徒はあなたが当選した後の生活をイメージしやすくなります。
3つ目は、なぜ自分がその役割に適任なのかという裏付けです。
部活動でのリーダー経験や、クラスでの係活動など、過去の自分の行動とこれからの生徒会活動をリンクさせて語ることで、あなたの言葉に重みが生まれます。
「私はこれまで〜を大切にしてきたので、生徒会でもその姿勢を貫きます」という論理構成を意識してみましょう。
抱負の書き方を意識した整理方法

抱負を書くときに手が止まってしまう原因の多くは、「何をどこまで具体的に書けばいいのか」のバランスが取れないことにあります。
抱負は「将来の夢」ではなく、生徒会としての「任期中の行動計画」です。
そのため、整理する段階で「実現可能性」と「インパクト」を切り分けて考える必要があります。
まず、おすすめの整理方法は、自分のやりたいことを「短期・中期・長期」の3ステップで書き出してみることです。
- 短期(1ヶ月以内): すぐにでも始められる小さな変化(例:朝の挨拶運動の強化)
- 中期(学期内): 準備が必要なイベントや仕組みづくり(例:目安箱のデジタル化)
- 長期(1年後): 学校全体の雰囲気がどう変わっているか(例:誰もが自分の意見を言える学校)
このように時間軸で整理することで、あなたの抱負に一貫性が生まれます。
また、抱負を書く際の文章表現として、「〜したいです」という希望形ではなく、「〜します」「〜を作り上げます」という断定形を使うようにしてください。
言葉を言い切ることで、責任感が強調され、聞き手の安心感につながります。
さらに、抱負の中にみんなの力を借りる姿勢を含めるのもテクニックの一つです。
「私が全てやります」ではなく、「皆さんの声を形にするために、私が先頭に立って動きます」というスタンスを示すことで、独りよがりではない、協調性のあるリーダーとしての姿を印象づけることができます。
整理された抱負は、スピーチの中で「私が掲げる抱負は、大きく分けて2つあります」といった具合に数字を出すと、より聞き手に内容が伝わりやすくなりますよ。
決意の言葉で締めくくる大切さ
演説の最後にどのような言葉を残すかは、あなたの印象を決定づける最後の一押しになります。
どれほど素晴らしい公約を並べ、論理的な話を展開したとしても、最後が「えーっと、以上です」と弱々しく終わってしまっては、それまでの努力が台無しになりかねません。
これは非常にもったいないことですよね。
心理学には「親近効果(終末効果)」という言葉があります。
これは、人間は最後に聞いた情報の印象を最も強く記憶しやすく、それが全体の評価にまで影響を与えるという現象です。
つまり、スピーチの最後に放つ一言が、あなたの「頼もしさ」や「誠実さ」を決定づける最後のチャンスになるわけです。
私たちが「この人なら任せられる!」と直感的に感じるのは、実はこの締めくくりの一瞬であることが多いんですよ。
決意の言葉を述べる際のポイントは、「覚悟の提示」と「感謝の念」を短く、かつ力強くまとめることです。
ここでは、「自分がどれだけの責任を背負うつもりがあるか」を、濁りのないストレートな言葉で伝えましょう。
例えば、「私はこの学校が大好きです。だからこそ、誰よりも汗をかき、皆さんのために走り続ける覚悟があります」といった、感情を乗せた表現は、聞いている生徒たちの心を震わせます。
また、文章の内容と同じくらい大切なのが、「声の余韻」と「動作」です。
最後の言葉を言い切った後、すぐにマイクを置いたり席に戻ったりしてはいけません。
言葉を発し終えた後、会場の端から端までを一度ゆっくりと見渡す「1秒の間」を作りましょう。
この静寂こそが、あなたの言葉に重みを与えます。
そして、締めくくりの言葉には、誠実さを感じさせる「一礼」のタイミングも含まれます。
言葉を発し終え、視線を配った後、腰から深く丁寧にお辞儀をすることで、あなたの真剣な姿勢が会場全体に伝わり、拍手を促すきっかけにもなります。
こうした立ち振る舞い一つで、あなたのリーダーとしての格がグッと上がるはずです。
決意を形にする!タイプ別締めくくり例文集
聞き手の層や、あなたが目指すリーダー像に合わせて、最適な「締めの一言」を選んでみましょう。
| タイプ | 締めくくりの言葉例 | 与える印象と効果 |
|---|---|---|
| 情熱型 | 「私の全力をこの学校に捧げます。一緒に新しい歴史を作りましょう!」 | 圧倒的なリーダーシップと、変化への期待感を感じさせます。 |
| 誠実型 | 「皆さんの声の一つ一つを大切に拾い上げ、必ず形にすることをお約束します。」 | 安心感と信頼感を与え、「この人なら話を聞いてくれる」と思わせます。 |
| 協力型 | 「一人ではできないことも、皆さんと一緒なら可能です。力を貸してください!」 | 親しみやすさと共感を生み、全校生徒との一体感を構築します。 |
| 断定型 | 「私は逃げません。皆さんの学校生活を、私が責任を持って変えてみせます。」 | 強い意志と責任感を示し、迷っている有権者の背中を押します。 |
最後の一言がピシッと決まれば、聞き手は「この人になら自分たちの代表を任せられる」という確信を持って投票所に足を運んでくれるはずです。
あなたが真剣に考え、選び抜いた言葉には、それだけの価値があるのです。
自分を信じて、最高のフィナーレを演出してください。
一言で印象を残すための工夫
スピーチの要所や最後に添える「一言」は、キャッチコピーのような役割を果たします。
中学生の生徒会選挙では、十数人の候補者が次々と演説を行うことも珍しくありません。
そうなると、残念ながら一人ひとりの細かい公約の内容は、聞き手の記憶から次第に薄れていってしまいます。
そこで必要になるのが、「あなたの代名詞」となるようなインパクトのある一言です。
効果的な一言を作るためには、「韻を踏む」「比喩を使う」「対照的な言葉を並べる」といった工夫が有効です。
例えば、「『不満』を『満足』に変える生徒会」や、「声を聞くだけでなく、声を形にするリーダー」といった具合です。
こうした短いフレーズは、ポスターや掲示物とも連動させやすく、全校生徒にあなたのイメージを定着させる強力な武器になります。
ポスターに載せる言葉選びまで含めて磨きたい人は、生徒会選挙ポスターのキャッチコピー作成術も参考にしてみてください。
また、一言を放つ際の「話し方」にもこだわりましょう。
他の文章よりも少しだけゆっくり、そして声のトーンを落として重厚感を出すことで、その一言に特別な意味があることを演出できます。
「最後に、これだけは伝えさせてください」という前置き(クッション言葉)を入れるのも、聞き手の注意を惹きつける高度なテクニックです。
一言を考える際は、自分が一番大切にしたい価値観を一つの単語に凝縮してみてください。
「挑戦」「笑顔」「絆」「変化」……あなたが選ぶその一言が、スピーチ全体を貫く背骨となり、多くの生徒の心に刻まれるメッセージになるのです。
短くても、あなたの魂がこもった言葉を選んでみましょう。
決意表明の中学生の例文で生徒会スピーチ応用術

原稿ができあがったら、次はいよいよ伝える技術のステップです。
どんなに素晴らしい決意表明を書いても、それが聞き手に届かなければ意味がありません。
特に、大勢の生徒を前にする体育館や放送での演説は、緊張から本来の力が発揮しにくい場所でもあります。
もし演説時間が1分など短い指定で「何を削って何を残すか」に悩む場合は、生徒会選挙の1分演説で心を掴むコツもあわせて確認しておくと、原稿の圧縮と見せ場づくりが一気に楽になります。
ここでは、文章をさらに強化する意気込みの示し方や、聞き手を引き込む話し方のテクニック、そして他の候補者と差をつけるための応用術を詳しく解説します。
これらを意識するだけで、あなたのスピーチは単なる「作文の朗読」から、人の心を動かす「演説」へと変わります。
演説のコツで伝わる話し方の基本
演説において最も大切なのは、実は「何を話すか」と同じくらい、あるいはそれ以上に「どう話すか」という非言語の情報です。
中学生のスピーチでよく見られるのが、手元の原稿を必死に追うあまり、ずっと下を向いたまま棒読みになってしまうケースです。
これでは、どんなに立派な抱負を語っても、聞いている側は「本当にそう思っているのかな?」と疑問を抱いてしまいます。
話し方の基本、1つ目は視線の配り方です。
原稿はずっと見るのではなく、一文の終わりや重要なキーワードを言うときには顔を上げ、会場の右・左・中央と視線を配りましょう。
目が合うことで、生徒は「自分に話しかけられている」という意識を持ち、集中力が持続します。
2つ目は間(ま)の取り方です。
緊張するとどうしても早口になりがちですが、あえて重要な言葉の前後に2秒ほどの「間」を置いてみてください。
この静寂が、次に続く言葉の重要性を際立たせ、聞き手の期待感を高めます。
3つ目は声のダイナミクスです。
全編同じボリュームで話すのではなく、強調したい決意の場面では声を張り、逆に自分の内面的な思いを語る場面では少しトーンを落として語りかけるように話すと、物語性が生まれます。
伝わる話し方のトレーニング法
- 録音して聞き直す: 自分の声のクセやスピードを客観的に把握する。
- 鏡の前で練習する: 表情が硬くなっていないか、ジェスチャーは自然かチェック。
- 家族や友人に聞いてもらう: 「一番印象に残った言葉はどこ?」と質問し、伝わり具合を確認する。
こうした基本を一つずつ積み重ねることで、あなたの誠実さと自信が言葉に乗って、会場の隅々まで届くようになります。
何を書くべきか迷わない構成づくり
スピーチの原稿作成で迷子になってしまうのは、全体の「型」が決まっていないからです。
構成がバラバラだと、聞き手も途中で「結局、この人は何が言いたいの?」と混乱してしまいます。
迷わず、かつ論理的に伝えるためには、王道の構成パターンにあなたの想いを当てはめていくのが近道です。
私がおすすめするのは、以下の4段構成です。
- 導入(キャッチ): 挨拶と、聴衆を一瞬で引き込む問いかけや宣言。
- 現状と課題(ストーリー): 学校の現状をどう捉え、なぜ立候補したのかという動機。
- 解決策と抱負(ロジック): 具体的に何をどう変えるのか、2〜3つの柱で提示。
- 結び(インパクト): 最後の強い決意表明と、感謝の言葉。
この流れを意識するだけで、文章に一本の筋が通ります。
例えば、「導入」で「皆さんは今の学校生活に100%満足していますか?」と問いかけ、その答えとして「現状と課題」で「もっと自由な校風にできるはずだ」と繋げ、「解決策」で具体的な公約を述べれば、非常に説得力のある流れになります。
また、文章を組み立てる際は、一文を短くすることも意識してください。
演説は耳で聞くものなので、長い一文は理解を妨げます。
「〜で、〜なのですが、〜という風に考えていて……」と続けるのではなく、「〜です。だから〜と考えます。具体的には〜に取り組みます」と、句点(。)で区切ることで、リズムが生まれ、聞き手の脳にスムーズに情報が入るようになります。
さらに学校によっては、演説とは別に「立候補者紹介文(公報)」の提出が必要な場合もあります。
そのときの文章づくりは、生徒会選挙の公報の書き方完全ガイドの手順を使うと、決意表明と内容をズレさせずに整えやすくなります。
構成を先にしっかり固めておけば、内容の重複や抜け漏れも防げますし、何より「次に何を話せばいいか」が明確になるため、本番での緊張緩和にもつながります。
表明を強化する意気込みの示し方

所信表明の内容をさらに強化し、他の候補者と決定的な差をつけるためには、当事者意識の共有が不可欠です。
単に「学校を良くしたい」と言うのではなく、「私たちが主役となって、この学校を面白くしていこう」という、全校生徒を巻き込むような視点を取り入れるのです。
意気込みを強化する具体的なテクニックとして、ビフォー・アフターの提示があります。
「もし私が当選したら、今のこの光景が半年後にはこう変わっています」という明るい未来のビジョンを具体的に描いて見せるのです。
例えば、「昼休みの放送が、ただの事務連絡から、誰もが楽しめるラジオ番組に変わります」といった具合です。
このように、期待感という名の「意気込み」を提示することで、生徒たちはあなたを応援したくてたまらなくなります。
また、意気込みを示す際には、あえて自分の弱みを少しだけ見せるのも一つの手です。
「私はもともと人前に出るのが苦手でした。でも、そんな自分を変えたい、そして同じように悩む人の力になりたいと思ってここに立っています」といった自己開示は、聞き手の共感を呼び、応援したくなる心理(アンダードッグ効果)を働かせます。
意気込みは、単なる強気の宣言ではありません。
あなたの等身大の想いと、そこから生まれる確かな行動力をセットで見せることで、所信表明に「魂」が宿り、誰にも真似できない強力なアピールへと昇華されるのです。
一言を効果的に入れる実践テクニック
スピーチの中で「一言」を最大限に生かすには、その言葉を配置するタイミングと落差を計算する必要があります。
一言は、スピーチの最後だけでなく、中盤の大きな公約を語った直後に挿入するのも非常に効果的です。
例えば、具体的な公約を説明し終えた後、ふっと一息ついてから、「……本気です」と一言だけ付け加える。
これだけで、それまでの説明の全てに真実味が加わります。
また、あえて難しい言葉を使わず、誰もが知っている簡単な言葉を、特別な重みを持って発することもテクニックです。
さらに、一言を話す際は、体全体の動きも意識してみましょう。
マイクをしっかり握り直す、あるいは一歩前に出る。こうした視覚的な変化とともに発せられる一言は、言葉以上のエネルギーを持って聞き手に届きます。
一言は、あなたのスピーチの心臓です。
その一言さえ覚えて帰ってもらえれば、選挙活動は成功と言っても過言ではありません。
自分が最も伝えたい感情を、一番ふさわしい言葉で、一番劇的なタイミングで放つ練習を積み重ねてみてください。
抱負の書き方で差をつける表現方法
抱負の書き方で「この人は一味違うぞ」と思わせるためには、ただの目標を語るのではなく、聞き手の頭の中に「具体的な映像」を浮かび上がらせる必要があります。
そのために最も効果的なのが、「数字」と「具体名」を積極的に使う手法です。
多くの候補者が「行事を盛り上げます」「みんなの意見を大切にします」といった、聞こえは良いけれど実態の見えない抽象的な言葉に終始してしまいます。
そんな中、あなたが具体的な数字を出せば、それだけで圧倒的なプロ意識と、実現に向けた誠実さをアピールできるんですね。
例えば、「みんなの意見を聞く」という抱負を、「月に一度、昼休みに行う『オープン・ミーティング』を開催し、各クラスから少なくとも3人の参加者を募って直接対話します」と言い換えてみてください。
どちらが「本当にやってくれそう」に感じますか?
明らかに後者ですよね。
具体的であればあるほど、もし達成できなかった時に批判されるリスクも伴いますが、実はその「リスクを背負って断言する姿」こそが、有権者である生徒たちの目には「本気で計画を立てているリーダー」として映り、強い信頼を勝ち取ることにつながるのです。
また、抱負の表現に「対比(コントラスト)」を取り入れるのも、非常に高度で効果的なテクニックです。
「これまでの生徒会は、先生や役員だけで決まったことをこなす場所でした。しかし、これからの生徒会は、全校生徒の『やりたい』を形にする、新しい発信基地になります」
このように、「旧来のイメージ」と「あなたが作る未来」を対比させることで、あなたの抱負が持つ新しさや意義がより鮮明に際立ちます。
抱負の表現を劇的に磨く!言葉の変換表
ありきたりな表現を、どのように「力強い言葉」に変えるべきかを比較表にまとめました。
| よくある表現 | 差がつく表現(ブラッシュアップ後) | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| みんなが楽しい学校にする | 「一人一人の個性が主役になれる舞台(行事・掲示物)を、学期に一度は必ず作ります」 | ワクワク感と多様性の尊重 |
| 目安箱を充実させる | 「声の大きさを問わず、全ての意見を『1週間以内』に検討し、結果を掲示板で公開します」 | 透明性と圧倒的なスピード感 |
| 他学年と仲良くする | 「『学年の壁』を壊す合同レクリエーションを、月に1回定期開催し、学校全体を一つのチームにします」 | 一体感と新しい人間関係の構築 |
| 挨拶運動を頑張る | 「ただ立つだけの挨拶ではなく、週替わりで『笑顔になれる一言メッセージ』を添えた挨拶運動を行います」 | 創意工夫と継続的な関心 |
「なぜその抱負なのか」という背景を10%だけ混ぜる
抱負をより強固なものにする隠し味は、個人的な動機を少しだけ添えることです。
「私は以前、自分の意見が通らずに悲しい思いをしたことがあります。だからこそ、目安箱の回答率100%にこだわりたいんです」
このように、抱負の裏側にあなたの体験が見えると、言葉の強さが何倍にも跳ね上がります。
これは私自身の経験からも断言できますが、人は「正しいだけの正論」よりも「その人だからこそ出てきた想い」に心を動かされるものなんです。
抱負は、あなたが見ている「未来の地図」そのもの。
その地図をどれだけ色鮮やかに、そして正確に描けるかが、当選への最短ルートになります。
自分にしか描けない、みんなが「そこに行ってみたい!」と思えるようなワクワクする未来を、あなたの抱負で示してあげましょう。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 意気込みは具体的な課題や経験と結びつけて示すと説得力が高まる
- 学校をどう見ているかを示すことで客観的視点を伝えられる
- 改善したい点を明確に言語化するとスピーチに芯が生まれる
- 自分が生徒会にふさわしい理由を添えると信頼感が増す
- 抱負は優先順位づけして整理することで理解されやすくなる
- 行動計画を含めることで実現性の高い抱負に仕上がる
- 決意の言葉は短く誠実に述べると印象に残りやすい
- 一言は未来を想像させるフレーズを選ぶと効果が高い
- 話し方はスピード・間・視線が伝わり方を左右する
- 構成を先に決めることで「何を書くか」迷わず文章を組み立てられる
生徒会の決意表明は、単なる自己紹介や願望の羅列ではなく、自分の熱意や学校へのまなざしを言葉にして伝えるための大切なメッセージです。
意気込みや所信表明、抱負、そして最後の決意の言葉まで、どれもあなたの姿勢を映し出す重要な要素です。
この記事の内容をもとに、自分らしさを大切にしながらスピーチを組み立てれば、聞き手に「この人なら任せられる」と感じてもらえる力強い表現ができるはずです。
自信を持って、生徒会への第一歩を踏み出してくださいね!

