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学級目標の面白いネタの作り方5ステップ!投票から掲示まで完全攻略

学級目標の面白いネタの作り方5ステップ!投票から掲示まで完全攻略 学級運営

学級目標を立てるとき、「どうせなら面白くてみんなが笑顔になれる目標にしたい」と考える先生や生徒さんは、実はすごく多いんじゃないかなと思います。

実は、学級目標の面白いネタには、クラスを明るくし、一体感を生み出すための大きな力があります。真面目な目標も大切ですけど、ちょっとクスッと笑えるような要素がある方が、かえってクラス全員の心に響くことも多いんですね。

特に、食べ物をテーマにしたアイデアや、ポップコーン・たこ焼きといった親しみやすいモチーフを取り入れると、子どもたちが「あ、それ面白そう!」と自然に関心を持ち、楽しみながらクラスの目指す方向性を共有できるんです。

この記事では、小学校の低学年から中学生まで、幅広い年代で使える面白い学級目標の実例を紹介します。さらに、ただ面白いだけじゃなく、ユーモアや英語をどうやって上手に活かすか、どうすれば「かっこいい!」と生徒が感じるクラススローガンになるのか、その発想法までを具体的に徹底解説していきます。

シンプルだけど深く印象に残り、そしてクラス全員が「これが私たちの目標だ!」と笑顔で掲げられる、そんな目標づくりのコツを一緒に見ていきましょう。

  • 学級目標の面白いネタがクラスづくりに効果的な理由
  • 小学校でも使えるシンプルで親しみやすいアイデア
  • 中学生に人気のかっこいい&英語を使った目標例
  • 食べ物やユーモアを活かしたクラススローガンの作り方

学級目標の面白いネタの魅力と成功のコツ

学級目標の面白いネタの魅力と成功のコツ

学級目標を「面白いネタ」で考えるとき、一番大切なのは、単なる笑いやウケ狙いで終わらせないことです。大切なのは、その面白さの裏にある“意味”や“共感”なんですね。

クラスの年齢やその時の雰囲気、生徒たちの個性によって、心に響く言葉やテーマはまったく変わってきます。だからこそ、みんなで「これだ!」と思えるネタを探すプロセスが重要になります。ここからは、小学校から中学生まで幅広く活用できる、ユニークな学級目標づくりのヒントを紹介します。

なぜ面白さを通してクラスが盛り上がるのか、その理由から始まり、小学校低学年でもわかるシンプルで覚えやすい工夫、そして思春期の中学生が「かっこいい」と感じるスローガン、さらにはユーモアや英語表現のスマートな使い方まで、段階的に見ていきましょう。

クラス全員が「この目標、いいね!」「私たちのクラスっぽい!」と心から感じられる学級目標を作るための、具体的なアイデアが満載です。

学級目標で面白いネタが盛り上がる理由

学級目標に「面白いネタ」を取り入れると、クラス全体の雰囲気が一気に明るくなり、子どもたちのやる気や一体感が劇的に高まることがあります。なぜなら、面白さやユーモアには、人の心を惹きつけ、緊張をほぐし、ポジティブな共感を生み出す強力な力があるからです。

「〇〇を頑張るクラス」といった真面目なスローガンを掲げることももちろん大切ですが、それだけでは「先生に言われたから」という受け身の姿勢になってしまうかもしれません。

そこに少し笑える表現や遊び心のある言葉を使うことで、生徒一人ひとりが「何それ?」と自然に関心を持ち、学級目標を「自分たちのもの」として主体的に意識するようになるんですね。

例えば、「一笑懸命(いっしょうけんめい)」や「全力笑進(ぜんりょくしょうしん)」といった、おなじみの四字熟語をもじった表現はどうでしょう。これらは、「一生懸命」や「全力前進」という努力の大切さを伝えつつ、ユーモアを両立させています。

こうすることで、生徒は目標を「守るべき堅苦しいルール」ではなく、「みんなで楽しむ前向きで親しみやすい合言葉」として受け入れてくれるようになります。また、笑いを交えることでポジティブな感情が教室内に生まれ、学級全体の空気が和らぐのも大きなポイントです。

さらに、面白いネタをきっかけに「どれがいい?」「こんなのはどう?」とディスカッションや投票を行うプロセスそのものが、クラスビルディングになります。普段は発言が少ない生徒も、面白いネタになら「こっちのほうが面白いかも」「私はこれがいい!」と積極的に関わってくれる可能性が高まります。

結果として、クラス内のコミュニケーションが深まり、自然と協力や思いやりの関係性が育っていきます。実は、学級目標を立てる活動は、学習指導要領で定められた「学級活動」の重要な一部であり、その目標は「望ましい人間関係を形成し」「よりよい生活づくりに参画し,諸問題を解決しようとする自主的,実践的な態度」を育てることにあります(出典:文部科学省「小学校学習指導要領 第6章 特別活動」)。

面白さは単なる笑いではなく、こうした教育目標を達成するための、クラスをつなぐ素晴らしいエネルギーそのものだと言えるでしょう。

小学校でも使えるシンプルな工夫とは

小学校、特に低学年や中学年の学級目標では、難しい言葉や抽象的な表現は避けるのが賢明です。それよりも、子どもたちがすぐに意味を理解できて、口ずさみやすく、覚えやすい「シンプルな工夫」が何より重要になってきます。

具体的には、短くてリズミカルな言葉を選んだり、日常にあるものを比喩的に使ったりすることで、子どもたちに親しみと実感を持たせることができます。

例えば、「ニコニコクラス」「えがおでGO!」「キラキラチャレンジ」のように、擬音語や擬態語を入れたり、リズミカルでポジティブな意味を両立させた表現は、低学年にも非常に分かりやすいですね。掲示した瞬間にクラスの明るいイメージが伝わります。

また、後ほど詳しく触れますが、「たこ焼きクラス」や「ポップコーン魂(だましい)」のように、みんなが大好きな食べ物モチーフを取り入れると、子どもたちがすぐに笑顔になり、「なんだか楽しそう!」「そんなクラスにしたい!」という共通意識が自然に生まれてくるものです。

さらに、小学校では目標を掲げて終わりにするのではなく、毎日の学校生活の中にしっかりと結びつける「仕組みづくり」も大切です。

たとえば、朝の会で学級目標をみんなで唱和する、給食の時間に「今日のニコニコさん」を発表するなど、目標に関連するエピソードを話す機会を作る。このように、繰り返し目にする・耳にする仕組みをつくることで、子どもたちはその言葉を「おまじない」のように大切にし、だんだんと行動に結びつけるようになっていきます。

つまり、小学校でのシンプルな工夫とは、**「覚えやすい(記憶に残る)」「使いやすい(日常で意識できる)」「続けやすい(楽しめる)」**という3つの要素を意識してデザインすることかなと思います。簡単な言葉や楽しいモチーフほど、毎日繰り返すことで大きな力を発揮するんですね。

中学生に人気のかっこいい目標アイデア

中学生に人気のかっこいい目標アイデア

中学生になると、小学生の頃とはまた違って、子どもたちは「みんなと同じ」よりも「少し特別感がある」「自分たちがイケてる」と感じるような、ちょっと背伸びした言葉を好む傾向が強くなります。自我が芽生え、仲間意識が強くなる時期だからこそ、学級目標には、青春らしい勢いや情熱、そしてスタイリッシュさを感じさせるフレーズが人気を集めます。

たとえば、「挑進(ちょうしん)」「一歩前進」「Break the Limit(限界を超えろ)」など、挑戦や成長、限界突破をイメージさせるような言葉は、中学生の「やってやろう!」という心をつかみます。

また、スポーツや部活動のスピリットを感じさせる「全力疾走」「ONE TEAM(ワンチーム)」「絆∞無限(きずなむげん)」のような表現も、仲間との団結や友情を強調できるため、非常に支持されますね。

【中学生に響く「かっこいい」の系統例】

  • 挑戦・成長系: 「飛翔」「克己(こっき)」「進化」「Go Beyond」
  • 団結・仲間系: 「一心同体」「戮力協心(りくりょくきょうしん)」「We are the BEST」
  • 情熱・全力系: 「燃焼」「Do Your Best」「フルパワー」
  • 個性・創造系: 「唯一無二(ゆいいつむに)」「個性爆発」「Be Original」

この年代の大きな特徴は、「自分たちらしさを表現したい」という欲求が強いことです。そのため、ありきたりの言葉ではなく、クラスの雰囲気やメンバーのキャラクターを反映した「造語」を作るのも非常におすすめです。

例えば、いつも明るくにぎやかなクラスなら「HAPPY BOOSTERS(ハッピーブースターズ)」、静かだけど内に秘めた力があるクラスなら「Calm Power(カームパワー)」や「静かなる闘志」など、英語と日本語をセンス良くミックスしてみるのもおしゃれですね。

中学生のかっこいい学級目標は、教室に掲示されたものを見た瞬間に「これ、めっちゃ“うちのクラス”っぽい!」と生徒自身が感じられることが何より大切です。自分たちの個性を誇れるような目標こそが、難しい時期の彼らの団結力を育てる原動力になるんだと思います。

クラススローガンにユーモアを取り入れるコツ

ユーモアを取り入れたクラススローガンは、教室をただ楽しくするだけでなく、「人間関係を柔らかくする魔法のスパイス」のような役割を果たしてくれます。堅苦しい目標を掲げられると、ちょっと息苦しさを感じてしまう生徒もいるかもしれませんが、思わず笑顔になってしまう言葉がそこにあれば、教室の雰囲気そのものが自然と和みます。

ユーモアを取り入れるコツは、「クラス共通の笑い」「根底にある前向きなメッセージ」を上手に組み合わせることです。ただふざけているだけでは、目標としての意味が薄れてしまいますからね。たとえば、「真面目にふざけろ」「笑って伸びる学級」「全力スマイル部、部員募集中!」などは、ユーモアがありつつも、物事に取り組む姿勢や協力の精神をきちんと表現できている良い例かなと思います。

また、生徒たちと一緒に考えた「クラスのあるあるネタ」をもとに作るのも非常に効果的です。例えば、忘れ物が多いクラスなら、自戒を込めて「忘れ物ゼロ計画 ~めざせ、完璧超人~」とか、おしゃべりが大好きなクラスなら「静かにしてるときも元気!」のように、自分たちの日常やちょっとした弱点を笑いに変えることで、強い共感と「みんなで直していこう」という一体感が生まれます。

さらに、掲示のデザインも重要なポイントです。スローガンの文字をコミカルなフォントにしてみたり、クラスメイトが描いたユニークなイラストを添えたりすると、ユーモアが視覚的にも伝わりやすくなります。

笑いは人をつなぐ強力な力を持っています。クラススローガンに上質なユーモアを加えることで、毎日が少し楽しく、生徒にとって居心地の良い教室が生まれるのではないでしょうか。

英語フレーズで印象に残る目標を作る方法

英語を使った学級目標は、シンプルでありながらスタイリッシュで印象に残りやすく、どの年代にも根強い人気があります。特に中学生や小学校高学年では、「なんだかかっこいい」「グローバルっぽい」と感じることで、目標へのモチベーションがぐっと上がることが多いですね。

作り方の最大のコツは、「短く・覚えやすく・意味が明確に前向きな」英語を選ぶことです。難しい単語や長い文章は、かえって生徒の心に響きません。例えば、「Keep Smiling(笑顔を絶やさずに)」「Try Again(何度でも挑戦)」「Be Kind(親切にしよう)」「Go Beyond(限界の先へ)」などは、発音もしやすく、意味も明るくポジティブです。これらをメインのスローガンにして、日本語の副題(サブタイトル)と組み合わせると、意味がより分かりやすく、深く印象に残ります。

【英語フレーズを使った目標例(副題付き)】

  • One for All, All for One (一人はみんなのために、みんなは一人のために)→ ベタですが、団結力を高める王道のフレーズです。
  • Never Give Up! (絶対にあきらめない!)→ 体育祭や合唱コンクールなど、行事に向けてピッタリです。
  • Enjoy Everything (全てを楽しもう)→ 勉強も行事も、クラス全体で楽しむ姿勢を大切に。
  • Be Yourself (あなたらしく)→ 個性を尊重し、誰もが居心地の良いクラスを目指す場合に。

また、英語フレーズをきっかけに「この言葉には、本当はどういう意味があるんだろう?」「どんな場面で使うの?」と生徒同士で調べたり話し合ったりすることで、自然な英語学習の機会にもつながります。掲示物に、その英単語の詳しい意味や使い方、関連する名言などを添えておくと、教室全体が知的な学びの空間に変わるかもしれません。

ここで大切なのは、「英語を単なる飾りにしないこと」ですね。その言葉が持つ深い意味をクラス全員で共有し、「私たちはこの言葉のように行動しよう」と日々意識づけることが、本当に印象に残り、力を持つ学級目標づくりの鍵になると思います。

学級目標の面白いネタを作る実践5ステップ

学級目標の面白いネタを作る実践5ステップ

さて、ここまで面白い学級目標の魅力やコツを見てきましたが、「じゃあ具体的に、どうやってクラス全員が納得できるものを作ればいいの?」と悩む先生や生徒(学級委員など)も多いでしょう。ここからは、学級目標の面白いネタを実際に形にするための「実践5ステップ」を紹介します。

まずは、親しみやすい「食べ物テーマ」から入ることで、アイデア出しのハードルを下げます。次に、ポップコーンやたこ焼きといったユーモアあふれる題材を使って、クラスの理想像へと発想を広げていきます。そして、全員で意見を出し合うワークショップや、納得感を高める投票による決定方法、最後に、決まった目標を「生きた言葉」にするための掲示や発表のコツまで、具体的に解説します。

この流れを踏んでいけば、単に面白いだけでなく、自然と笑顔が生まれ、クラスの絆が深まる「本当に使える学級目標」を作ることができるはずです。

ステップ1:食べ物テーマで親しみやすさを出す

学級目標づくりの最初のステップとして、私は「食べ物」をテーマにすることを強くおすすめします。なぜなら、食べ物は誰にとっても身近で、ポジティブなイメージを持ちやすく、何より子どもたちが自然と親しみを感じ、笑顔を引き出す強力な力があるからです。

「さあ、立派な目標を立てよう」と真正面から切り出すよりも、ずっとアイデアが出やすくなります。堅苦しい言葉よりも、身近なモチーフが加わることで、「自分たちのクラスらしさ」が一気に高まるんですね。

たとえば、「焼きたてスマイルクラス」「おかわり全力学級」「みんなで味わう成長」「ジューシー(充実)クラス」などのように、食べ物を象徴的に使うことで、努力・協力・挑戦・友情といった前向きな意味を、楽しく分かりやすく表現できます。

特に小学生の場合、「美味しそう」「楽しそう」といった感覚的な印象が強く残るため、目標の言葉からポジティブなイメージをストレートに受け取りやすいのです。

さらに、食べ物をテーマにすると、その後の掲示物やクラス活動との相性も抜群です。たとえば、クラス目標を「みんなで作る大きなピザ」に見立てて、一人ひとりが自分の良いところや頑張りたいことを「具材(トッピング)」として書き込み、掲示物に貼り足していく、なんて活動も面白いかもしれません。

あるいは、「成長の木」ならぬ「栄養満点の野菜畑」として、できたことを野菜のイラストで増やしていくとか。こうした視覚的な工夫が可能になることで、学級目標が単なる壁の言葉ではなく、クラス全員で日々「つくり上げていく作品」として、生きた存在になっていきます。

つまり、食べ物テーマは単なるウケ狙いの装飾ではなく、クラスの親しみと協力を自然に生み出す、学級デザインの重要な鍵になるんだと私は思います。

ステップ2:ポップコーンやたこ焼きなどを題材に発想する

食べ物テーマの中でも、特にポップコーンやたこ焼きのような「みんなで作るプロセス」や「集まる様子」がイメージできる題材は、学級目標にユーモアと一体感をプラスするのに最適です。こうした題材は、「みんなが個性的」「あつまる」「はじける」「アツアツ」といったポジティブなイメージを豊富に含んでおり、クラス活動のモチーフとして非常に優秀なんですね。

たとえば、「ポップコーン学級」というテーマならどうでしょう。一粒一粒は小さくても、熱(エネルギー)を加えることで、個性が「はじける(開花する)」ように活躍する様子を表現できます。

教室の掲示では、名前を書いた小さなポップコーン型のカードを貼り、子どもたちの努力や小さな成功を「今週のはじけた瞬間!」として紹介し、見える化するのもおすすめです。

一方、「たこ焼きクラス」なら、「みんなで一つの鉄板(クラス)に集まり、互いにくっつき合って(協力して)丸くなる(一つのチームになる)」「中はアツアツで(情熱・優しさ)、心はまあるい」といった意味を込めることができます。

温かいチームワークを象徴するにはピッタリですね。

【題材から連想するクラスの姿】

  • おでん: 「いろんな具材(個性)があるから美味しい。お互いの良さを認め合う(味が染み込む)クラス」
  • カレーライス: 「野菜、肉、ルー(全員)が溶け合って、一つの最高に美味しい味(クラス)になる」
  • おむすび(おにぎり): 「一人ひとりの良いところ(具)を、優しさ(お米)と絆(のり)でギュッと握る」

こうした親しみやすい題材を使うと、目標そのものが日常の会話のきっかけになります。「あ、今日の〇〇くん、ポップコーンみたいに良いアイデアがはじけたね!」とか「うちのクラス、たこ焼きみたいで本当に楽しいね」と、子どもたち同士が笑いながら話せるようになります。子どもたちは目標をただ覚えるだけでなく、その背後にあるメッセージを自然に理解し、前向きな行動につなげるようになるんです。

つまり、ポップコーンやたこ焼きのような誰もが知っている題材は、クラス全員の笑顔と絆を引き出す“味のある目標づくり”の、最高の発想源になるのです。

ステップ3:クラス全員でアイデアを出すワークショップ法

クラス全員でアイデアを出すワークショップ法

学級目標を作るとき、先生が一方的に決めたり、学級委員だけで考えたりするよりも、クラス全員でアイデアを出し合うほうが、目標への納得感と「自分たちで決めた」という主体性が格段に高まります。そのために最もおすすめしたいのが、「ワークショップ形式」でのアイデアづくりです。

まずは、いきなり「目標を考えよう」と言わず、「どんなクラスにしたい?」という問いから始めます。「楽しい」「かっこいい」「面白い」「優しい」「静か」など、まずは「質より量」を重視して、ポジティブな言葉やキーワードをとにかくたくさん書き出すことから始めます(付箋を使うのが便利ですね)。

その後、出てきたキーワードを似た意味のもの同士でグループ化(グルーピング)し、「みんなが一番大切にしたいのは、どの方向性かな?」と問いかけながら、クラスの理想像を絞り込んでいきます。さらに、「その理想像を、食べ物で例えると?」「スポーツで例えると?」「色で例えると?」と、ステップ1や2で紹介したようなジャンルを設定して再び案を出すと、発想の幅がぐんと広がります。

【簡単ワークショップの手順】

  1. アイデアの「発散」: 「どんなクラスがいい?」の答え(単語)を付箋に書き出す。(一人5枚以上など)
  2. アイデアの「収束」: 出てきた付箋を黒板や模造紙に貼り、似ているものでグループ分けする。
  3. 方向性の「決定」: 一番多く集まったグループや、みんなが「これだ!」と思う方向性(例:「笑顔・楽しさ」)を選ぶ。
  4. キーワードの「創出」: その方向性に合う「面白いネタ」(食べ物、四字熟語もじり等)を再度出し合う。
  5. 候補の「絞り込み」: 最終候補を3〜5個に絞る。

このとき先生や司会者が大事にしたいのは、「どんな意見も絶対に否定しない」というルールです。一見ふざけているように見える意見や、突拍子もないアイデアこそが、ユニークな目標のタネになることはよくあります。クラス全員でワイワイ笑いながら「これいいね!」「それウケる!」と感じるものを選んでいけば、自然と一体感が生まれます。

こうしたみんなで悩み、笑い、考えたプロセスを経て作られた目標は、単なる壁に貼られたスローガンではなく、「みんなで考え抜いた宝物」になります。ワークショップ法は、参加する楽しさと、目標を共有する喜びを同時に育てる、非常に実践的で効果的な方法なのです。

ステップ4:投票で一番笑顔になれる目標を選ぶ

ステップ3のワークショップで最終候補の学級目標がいくつか出そろったら、最後は「投票」で決定します。ただし、ここで注意したいのは、単なる多数決で機械的に決めてしまうのではない、ということです。

選ぶときの基準として、「読んで一番笑顔になれる言葉はどれ?」「自分がこのクラスの一員として、一番ワクワクする言葉はどれ?」という、ポジティブな基準で選ぶよう促すのがポイントです。

具体的な方法としては、黒板や模造紙に候補の言葉を大きく書き出し、一人ひとりがシールや付箋、あるいは挙手で投票するのがシンプルで分かりやすいですね。このとき、子どもたちが「自分の意思で選んだ」というプロセスを経験すること自体が、民主的な学級運営の第一歩にもなります。

可能であれば、「なぜその言葉を選んだのか」を何人かに発表してもらう時間を設けると、それぞれの言葉に込められた想いが共有され、目標の意味がより一層深まります。

投票を通じて民主的に決まった学級目標には、クラス全員の想い(たとえ少数派だった生徒の想いも、議論のプロセスで)が込められています。その結果、どの子も「自分も関わってこの目標を作ったんだ」という当事者意識を感じられるため、日常生活の中でその目標を意識しやすくなるんですね。

つまり、このステップでの投票は、単なる選択の手段ではなく、クラス全員が笑顔と納得をもってクラスの方針を決める、大切な「合意形成」の学びのプロセスでもあるのです。

ステップ5:掲示や発表で楽しく共有するポイント

素晴らしい学級目標も、作って終わりでは意味がありません。教室のどこかに貼ってあるけれど誰も見ていない…となっては非常にもったいないですね。「どうやって共有し、日常に溶け込ませるか」で、その目標がクラス文化として根づくかどうかが決まります。掲示や発表の方法を工夫することで、目標が日常の中に生き続ける「合言葉」になります。

まず「掲示」ですが、教室の目立つ場所に、タイトル部分を大きく、カラフルにデザインするのが基本です。ただ文字を書くだけでなく、その目標の「面白さ」や「テーマ」が視覚的に伝わるデザインが効果的です。

例えば、目標が「ポップコーンスマイルクラス」なら、ポップコーン型のカードに生徒一人ひとりの名前やメッセージを添えて、目標の周りに「はじけるように」飾ると、見ていて楽しく、達成意識も高まります。

また、月ごとに「今月の目標の達成ポイント」や「今月のスマイル大賞」などを更新するスペースを設けることで、継続的なモチベーションにもつながります。

次に「発表」の場です。

例えば、生徒総会や運動会、文化祭の開会式などで、クラス全員が声をそろえて目標を発表するのも良い方法です。ただ読むだけでなく、合唱のようにメロディをつけたり、リズミカルにコール&レスポンス形式で発表したりすれば、記憶に残りやすく、他学級にも「あのクラス、楽しそうだな」と印象的に伝わります。

そして、最も大切なのは、「掲げる」ことよりも「生かす」ことです。朝の会や帰りの会、日直の挨拶などに学級目標の言葉を自然に取り入れるなど、日常のルーティンに溶け込ませる工夫をぜひしてみてください。

掲示や発表は、単なるお披露目ではなく、クラスの絆と方向性を形にする大切な表現の場なのです。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。この記事のポイントを、最後にもう一度まとめますね。

  • 学級目標の面白いネタは、クラスの一体感と主体的なやる気を高める効果がある
  • 四字熟語のもじりや言葉遊びを取り入れると、楽しく前向きな目標になる
  • 小学校ではシンプルでリズミカルな表現が、子どもたちの印象に残りやすい
  • 食べ物をテーマにすると親しみやすく、アイデアが広がり笑顔が生まれやすい
  • ポップコーンやたこ焼きは、「個性」「団結」のユーモラスな象徴として最適
  • 中学生には、挑戦や成長を促す「かっこいい」英語フレーズや造語が人気
  • クラススローガンにユーモアを加えると、教室の雰囲気が和み、人間関係が柔らかくなる
  • 全員参加のワークショップ形式で話し合いを行うと、生徒の主体性が育つ
  • 「一番笑顔になれる」を基準に投票で選ぶと、クラス全体の納得感が高まる
  • 掲示や発表を工夫して、決めた学級目標を日常の中で「生かす」ことが何より大切

学級目標は、決して「お飾り」のスローガンではなく、1年間を共に過ごすクラスの想いを形にする大切なメッセージです。特に「面白いネタ」や「食べ物モチーフ」といったユーモアの力を借りれば、子どもたちが自分の言葉で語りたくなるような、血の通った「生きた目標」に変わる可能性を秘めています。

笑顔のある言葉には、人の心を動かし、行動を促す力があります。ぜひ、あなたのクラスでも、先生と生徒が一緒になって知恵を絞り、ユーモアと温かさのある学級目標を掲げ、毎日が少しでも楽しくなる教室づくりに役立てていただけたら、私も嬉しいです。