入学したばかりの1年生のクラスが落ち着いてくると、そろそろ学級目標を決める時期になりますね。
初めての小学校生活でどんな言葉を選べばいいのか、例を知りたい先生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
いつ決めるのがベストなのか、具体的な決め方や教室への掲示方法まで悩みは尽きないものです。
そこで今回は、1年生にぴったりの学級目標のアイデアや作り方のコツを私なりの視点でまとめてみました。
- 1年生の実態に合わせた目標設定の時期と手順
- 子どもたちが主体的に参加できる話し合いの進め方
- クラスの一体感を高める具体的な言葉やスローガンの例
- 決めた目標を形骸化させず日常で活用するアイデア
小学校1年生の学級目標の例と作り方
学級目標というと、「4月の学級開きですぐに決めなきゃ!」と焦ってしまうこともありますが、実は少し待ったほうが良い場合も多いんです。
まずは、1年生という発達段階に合わせた無理のないスケジュールの立て方や、作り方の全体像についてお話ししますね。
5月や6月に決めるのがおすすめ

1年生の4月は、学校という新しい環境に慣れるだけで精一杯な時期です。
トイレの場所を覚えたり、靴箱の使い方を知ったり、給食の配膳の手順を覚えたりと、生活の基盤を作ることが最優先ですよね。
そのため、クラスのルールや全体の目標を話し合うのは、子どもたちが少し学校生活に慣れてきた5月の連休明けや6月頃が個人的にはおすすめです。
4月に急いで決めない方がいい理由
入学直後の子どもたちは、まだお互いの名前もよくわかっていませんし、先生との関係性も構築途中です。
そんな時期に「みんなでどんなクラスにしたい?」と問いかけても、ぽかんとしてしまうか、保育園や幼稚園でよく聞いていた「なかよく」といった言葉をただオウム返しするだけで終わってしまうことが多いんです。
自分たちでしっかり考えた言葉ではないため、せっかく決めた目標への思い入れも薄くなりがちですね。
5月・6月だからこそ見えてくるクラスの個性
ゴールデンウィークが明けて5月の中旬から6月に入ると、クラスの中で
- 「元気いっぱいでおしゃべりが好きな子」
- 「少し恥ずかしがり屋だけど絵を描くのが得意な子」
- 「困っているお友達にすっと手を差し伸べられる子」
など、個々のキャラクターがはっきりと見えてきます。
同時に、クラス全体としての長所や課題も、担任の目から見えてくる頃ではないでしょうか。
たとえば、「みんな元気だけど、おしゃべりに夢中で先生の話を聞き逃しちゃうことが多いな」とか、「おとなしいけれど、掃除の時間は黙々と頑張れる素敵なクラスだな」といった具合です。
こうした実際のクラスの様子を把握してから話し合いを始めることで、今の自分たちに本当に必要な、実態に合った目標が立てやすくなります。
クラスのそれぞれの個性を大切にしながら言葉に落とし込む別の切り口として、学級目標にふさわしい花言葉|心を育てる一年にするアイデア集の考え方も参考になります。
子どもたち自身も、学校生活を少し経験したからこそ「もっとこんな風にお友達と遊びたい」「授業中にもっとたくさん発表できるようになりたい」といった具体的な欲求が出てくる頃です。
このタイミングを見計らって学級目標の話題を出すことで、子どもたちの中からキラキラした素敵な意見をたくさん引き出すことができると思います。
学級会で児童参画を促す話し合い
「1年生に話し合いなんてできるの?」「意見がまとまらなくて、結局先生が誘導することになるのでは?」と不安に思う先生もいらっしゃるかもしれませんが、安心してください。
簡単な言葉で具体的に問いかければ、1年生でも十分に学級会に参加し、自分たちの意見を出し合うことができます。
1年生向けの具体的な問いかけの工夫

話し合いのテーマを「学級目標を決めましょう」とそのまま伝えても、1年生には難しくてピンときません。
そこで、日常の具体的な場面をイメージできるような質問に噛み砕いて投げかけてみてください。
たとえば、
- 「このクラスがどんなクラスだったら、毎日『早く学校に行きたい!』って思うかな?」
- 「お友達に何をしてもらったら、心がポカポカして嬉しい気持ちになる?」
- 「困っている人がいたら、みんなはどうしてあげたい?」
このように聞くと、子どもたちからは「やさしくする!」「いっしょにあそぶ!」「『だいじょうぶ?』って声をかける!」といった、素直で前向きな言葉が次々と飛び出してきます。
自分たちで決めたという当事者意識を育む
ここで大切なのは、先生が最初から答えを用意してすべて決めてしまうのではなく、「自分たちで話し合って決めた」という当事者意識を子どもたちに持ってもらうことです。
特別活動における学級会の意義は、まさにこの自発的・自治的な態度を育てることにあります。
たとえ最終的に意見をまとめたり、言葉の表現を整えたりするまとめ役が先生だったとしても、そのプロセスに「自分たちが考えた言葉」や「みんなで手を挙げて賛成したアイデア」が入っているだけで、子どもたちの目標への愛着はぐっと深まります。
「これは先生が勝手に決めたルール」ではなく、「僕たち・私たちがクラスを良くするために作った合言葉」になるんですね。
意見がそれてしまった時のファシリテート術
もちろん、1年生の話し合いですから、途中で関係のない話題にそれてしまったり、奇抜な意見が出てきたりすることもあります。
そんな時は、否定せずに一度受け止めた上で、上手く軌道修正してあげましょう。
「〇〇くんの面白いアイデア、いいね! でも、みんなが毎日ニコニコ過ごすためには、どっちの言葉がいいかな?」と、常に『みんなが笑顔で過ごせるか』という基準に立ち返るように声かけをしていくと、子どもたちも次第に目線を合わせて考えることができるようになってきます。
担任の思いと保護者の願いを反映

学級目標を決める際、子どもたちの意見を尊重することは大前提ですが、子どもたちの意見だけで決めてしまうと、少し偏ったり、抽象的すぎたりすることもあります。
また、遊びのことばかりになってしまい、学習や生活態度に対する視点が抜け落ちてしまうことも少なくありません。
そこで重要になるのが、担任としての学級経営の方針や、保護者の方から寄せられた願いを、不自然にならないように上手に織り交ぜていくことです。
担任の学級経営方針をどうすり合わせるか?
担任の先生には、「この1年間で子どもたちにこんな力をつけてほしい」「こんなクラスに育てたい」という明確なビジョン(学級経営方針)があるはずです。
たとえば、「思いやりの心を育てたい」「自立して行動できる子になってほしい」といったものです。
話し合いの際には、子どもたちの意見を黒板に書き出しながら、似ているものをグループ分けしていきます。
その過程で、「みんなの『助け合う』っていう意見、先生が考えていた『思いやり』とすごく似ているね! 先生もみんなと同じ気持ちだったよ」と、子どもたちの言葉と自分の願いをリンクさせていくと、とても自然な形で担任の思いを目標に反映させることができます。
保護者の願いをアンケートでリサーチする
また、家庭と学校が連携して子どもを育てていくために、保護者の思いを取り入れることも非常に効果的です。
4月の保護者会や、最初の家庭訪問、あるいは簡単なアンケートなどで、「1年間でどんなふうに成長してほしいですか?」と事前にリサーチしておくと良いですね。
| 保護者からよく寄せられる願いの例 | 目標に落とし込む際のキーワード例 |
|---|---|
| 毎日元気に楽しく通ってほしい | げんき、えがお、にこにこ、たのしい |
| お友達と仲良く、思いやりを持ってほしい | なかよし、たすけあい、やさしい、フワフワ |
| 挨拶や身の回りのことをしっかりできるようになってほしい | あいさつ、チャレンジ、がんばる、じぶんで |
こうした保護者の願いは、そのまま学級目標のキーワードとして使えることが多いです。
「お家の人たちも、みんながこんな風になってくれたら嬉しいなって言っていたよ」と伝えると、子どもたちもなんだか誇らしい気持ちになります。
そして、目標が完成した際には、ぜひ学級通信などで「子どもたちの意見と、保護者の皆様の願いを合わせて、このような素敵な目標ができました」と報告してみてください。
家庭と学校が同じ目標を共有することで、子どもたちを温かくサポートする環境が整いますよ。
クラス目標や合言葉の決め方手順

では、実際にどうやって話し合いを進め、一つの学級目標という形に仕上げていくのか。
私が実践したり見聞きしたりした中で、特に1年生にとって分かりやすい決め方の手順をご紹介します。
いきなり「目標を考えよう!」と言うと子どもたちも戸惑ってしまうので、スモールステップを踏んでいくのが最大のコツです。
ステップ1:キーワード出し(発散)
まずは、前のセクションでお話ししたような「どんなクラスにしたい?」という問いかけから、良いなと思う言葉をどんどん出してもらいます。
この段階では、どんな意見が出ても絶対に否定せず、「いいね!」「素敵な言葉だね!」と肯定しながらすべて受け入れることが大切です。
子どもたちは「自分の意見を聞いてもらえた」というだけで満足感を得ます。
出た意見は、先生がわかりやすい平仮名で、板書したり大きめの付箋に書き出したりしていきます。
ステップ2:グルーピングと焦点化(収束)
たくさんのキーワードが出揃ったら、次は仲間分けの作業です。
「『やさしい』と『たすけあう』は、似ている仲間かな?」「『げんき』と『えがお』も一緒のグループにできそうだね」と、子どもたちに問いかけながら、黒板に貼った付箋を移動させてグループを作ります。
いくつかのかたまりができたら、「どのグループの言葉が一番大切だと思う?」と多数決をとったり、話し合ったりして、クラスの核となるキーワードを2〜3個に絞り込んでいきます。
ステップ3:キャッチフレーズ化(合言葉づくり)

キーワードが絞れたら、いよいよそれを繋げて一つの短い言葉(合言葉)にします。
ここは先生の腕の見せ所かもしれません。
1年生が覚えやすいフレーズのコツ
- リズムが良い七五調(5音・7音・5音)にする。(例:にこにこと みんななかよし 1ねん〇くみ)
- 「きらきら」「ぽかぽか」などの擬音語・擬態語を取り入れる。
- 長すぎる文章は避け、一息で言える短さにする。
先生がいくつかフレーズの候補(A案、B案など)を提示し、最後に「どっちの合言葉がかっこいいかな?」と子どもたちに選ばせる形式にすると、スムーズに決定しつつ「自分たちで選んだ」という納得感を持たせることができます。
この手順を踏めば、意見の対立で揉めることも少なく、全員が笑顔で目標決定を迎えることができるはずです。
短冊や模造紙を使った掲示の工夫
みんなで話し合って素敵な学級目標が決まったら、次はいよいよ教室への掲示です。
決めた言葉をただ黒板の隅に書いておくだけでは、すぐに忘れられてしまいますよね。
教室の一番目立つところ、できれば子どもたちが毎日必ず目にする黒板の上やドアの近くなどに、大きく華やかに掲示することが大切です。
1年生の視覚に訴える掲示のポイント

1年生の5〜6月頃は、まだ文字(特に画数の多い漢字や小さな文字)をスラスラ読むのが苦手な子も多い時期です。
そのため、文字だけの掲示物ではなく、視覚的にパッと見て内容がイメージできる工夫が欠かせません。
大きな模造紙に、太くて見やすいマーカーで、読みやすい平仮名(ひらがな)を中心に書くのが基本です。
もし漢字を使う場合は、必ず大きくフリガナを振ってあげてください。
そして、周りをカラフルな折り紙で飾ったり、目標のイメージに合ったイラスト(笑顔の太陽、仲良く手を繋いでいる子どもたち、ニコニコマークなど)を先生が描いてあげたりすると、とても目を引くようになります。
子どもたちと一緒に作り上げる掲示物
さらに素晴らしいのは、掲示物そのものを子どもたちと一緒に作り上げることです。
先生が文字を書いた模造紙の周りに、
- 子どもたち全員の手形を絵の具でペタペタと押す。
- 小さな紙に子どもたちが自分の似顔絵を描いて、それを周りに貼る。
- 折り紙で折ったお花や星を、一人一つずつ貼り付ける。
といった活動を取り入れてみてください。
図工の時間や生活科の時間を少し使って、みんなでワイワイと楽しみながら掲示物を作るのは、それ自体がとても素敵な学級活動になります。
完成した掲示物を教室に貼った瞬間の、子どもたちの嬉しそうな顔を見ると、先生も「やってよかったな」と心から思えるはずですよ。
小学校1年生向け学級目標の具体例集
ここからは、実際に1年生のクラスで使えそうな具体的なフレーズやキーワードの例をテーマ別にご紹介します。
前のセクションでお話しした手順で子どもたちから意見を引き出す際、先生の頭の中にこうした引き出しがたくさんあると、とてもスムーズにまとめやすくなります。
クラスの雰囲気や実態に合わせて、自由にアレンジして使ってみてくださいね。
さらに発想を広げたい場合は、学年を問わず使える実例がまとまった学級目標の面白いキャッチフレーズ50選!心に刺さる言葉の作り方も参考になります。
挨拶や思いやりを育む言葉の選び方
小学校生活の基本であり、多くの担任の先生や保護者が「まず身につけてほしい」と願うのが、気持ちの良い挨拶と思いやりの心です。
人間関係の土台となる部分なので、シンプルですが一番大切なことを目標のど真ん中に据えるのはとても良いことだと思います。
具体的なフレーズ例
- 「あかるく いつでも あいさつ」
- 「ふわふわことばで にこにこクラス」
- 「ごめんね いいよ ありがとうが あふれるクラス」
- 「みんなの えがおが たいようみたい! ぽかぽか〇〇くみ」
なぜ「ふわふわことば」が響くのか
特に「ふわふわことば(相手が嬉しい気持ちになる優しい言葉)」という表現は、1年生の感覚にとてもフィットして伝わりやすいため、非常に人気があります。
反対に、相手を傷つける言葉を「チクチクことば」と教えますよね。
「みんなに優しくしよう」と言うよりも、「今日はチクチクことばを使ってないかな? ふわふわことばでお話できたかな?」と問いかける方が、子どもたちの中で具体的なイメージが湧きやすいのです。
また、「ごめんね」「いいよ」「ありがとう」という具体的なセリフをそのまま目標に入れてしまうのも効果的です。
トラブルが起きたときや、何か手伝ってもらったときに、「あ、学級目標にある言葉を言うチャンスだ!」と子どもたち自身が気づきやすくなります。
挨拶や言葉遣いは毎日必ず使うものだからこそ、目標に掲げて日々意識させ続ける意義はとても大きいです。
協力して仲良しになるための目標
入学して間もない1年生の多くが一番楽しみにしていること、そして同時に一番不安に思っていることは、新しいお友達を作ることではないでしょうか。
保育園や幼稚園からの知り合いが少ない子にとっては、クラスみんなが仲良くなれる環境づくりは必須です。
全員が安心して過ごせるような、仲の良さや協力することに焦点を当てた目標も素敵ですね。
具体的なフレーズ例
- 「みんな なかよし 1ねん〇くみ」
- 「こまったときは たすけあい」
- 「ひとりぼっちを つくらない みんななかま」
- 「てを つないで いっぽ にほ さんぽ!」
「協力」をいかに1年生向けの言葉に変換するか
先生としては「クラスみんなで協力してほしい」と願うものですが、「協力」という二文字の熟語は、まだ1年生には少し堅苦しくて意味が理解しづらい場合があります。
そこで、「たすけあい」や「てをつなぐ」「いっしょにやる」といった、具体的な行動を表す優しい言葉に言い換えてあげると、子どもたちもグッとイメージしやすくなります。
たとえば、お友達が消しゴムを落として困っているのを見つけたとき、重い荷物を運べずにいるお友達がいたとき。
そんな日常の些細な場面で、「あ、今こそ『たすけあい』だね!」と声を掛け合うことができます。
こうした目標を掲げておくことで、ちょっとした喧嘩が起きてしまった際にも、「私たちのクラスは『みんななかよし』を目指しているんだったよね。
じゃあ、仲直りするにはどうしたらいいかな?」と、感情的に怒るのではなく、目標に立ち返って建設的な話し合い(対話)をするきっかけに使うことができます。
いじめの芽を摘み、温かい学級風土を作るための強力なお守りになってくれるはずです。
モチベーションと自己肯定感の向上
学校が楽しい場所であり続けるためには、子どもたちが「できた!」「もっと頑張りたい!」という前向きな気持ちを持てることが非常に大切です。
特に1年生は、ひらがなの練習、足し算引き算、鍵盤ハーモニカなど、人生で初めての「お勉強」や「挑戦」がたくさん待ち受けています。
つまずいて泣きたくなる日もあるでしょう。
そんな時に背中を押してあげられるような言葉を選んでみましょう。
具体的なフレーズ例
- 「やってみよう! まちがいをおそれずに」
- 「きらきら えがお 〇〇クラス なんでもチャレンジ」
- 「きょうも げんきに がんばるぞ おー!」
- 「ころんでも へっちゃら! みんなで ジャンプ」
失敗を許容し、挑戦を讃えるクラスへ
「テストで100点をとろう」といった結果を求める目標ではなく、「まちがえても大丈夫」「まずはやってみることがすごいんだよ」というプロセスを評価する目標にすることが肝心です。
失敗しても先生やお友達が笑わない、むしろ「ナイスチャレンジ!」と拍手してくれる。
そんな雰囲気を学級目標という形でクラスの共通認識にしておくことで、子どもたちの自己肯定感はぐんぐん育っていきます。
発表するのが恥ずかしくて手が挙げられない子も、「目標に『やってみよう』って書いてあるし、間違えてもいいんだ」と思えたら、少し勇気を出せるかもしれません。
また、こうしたモチベーションに関わる目標は、ご褒美シールなどと組み合わせるのも効果的です。
クラス全員で「今週は算数のノートを丁寧に書くチャレンジだ!」と決め、みんなが頑張れたら目標の掲示物の横にキラキラシールを一つ貼っていく、といった工夫をすると、ゲーム感覚で楽しくモチベーションを維持することができますよ。
学級経営に活かす振り返りの実践
素敵な学級目標が完成し、綺麗に掲示できた!…で終わってしまっては、とてももったいないですよね。
学級目標は、作って掲示して終わりではありません。むしろ、決めてからが本当のスタートです。
日々の生活の中で何度も意識付けをし、実際の行動に結びつけていくことが何より大切になります。
「せっかく決めたのに風景化してしまう…」を防ぐ具体策をもう少し深掘りしたい場合は、学級目標は四字熟語で!思いやりが伝わる言葉の選び方と成功の秘訣の「振り返りの仕組み」も参考になります。
帰りの会を使った毎日の振り返り

おすすめの活用法は、帰りの会などで「今日の目標振り返りタイム」を短時間で設けることです。
たとえば、目標が「ふわふわことば」なら、「今日は誰かのふわふわ言葉を見つけた人はいませんか?」と投げかけます。
「〇〇くんが、給食の時に『落として大丈夫?手伝うよ』って言ってくれました」
「〇〇ちゃんが、休み時間に『いっしょにあそぼう』って誘ってくれました」
と、子どもたち同士でその日の良かった行動を発表し合うのです。
先生からの具体的な価値づけ

もちろん、先生からの声かけも重要です。
単に「よくできました」と褒めるのではなく、「今日の掃除の時間、みんなで力を合わせて床をピカピカにしていましたね。
まさに目標にある『たすけあい』ができていて、先生はとても嬉しかったです!」と、行動と学級目標の言葉をはっきりと結びつけて褒める(価値づけする)ことを意識してみてください。
これを1年間根気よく続けることで、単なるスローガンだった言葉が、クラス全員の当たり前の行動基準(規範)として定着していきます。
形骸化させないためのこの毎日の小さな積み重ねが、最終的に良いクラスを創り上げる最大の秘訣だと思っています。
小学校1年生の学級目標の例まとめ

今回は、小学校1年生向けの学級目標の例や、5月・6月頃にじっくりと決めることのメリット、そして子どもたちが主体的に参加できる話し合いの手順や掲示の工夫について、たっぷりと解説してきました。
振り返ってみると、1年生の学級目標づくりで最も大切なのは以下の点かなと思います。
- 焦って4月に決めず、クラスの個性が見えてから取り組むこと。
- 難しい四字熟語などを並べるのではなく、子どもたちが口ずさみやすく、情景がパッと浮かぶようなシンプルで優しい言葉を選ぶこと。
- 先生が一方的に決めるのではなく、子どもたちの素直な声を拾い上げながら、そこに先生や保護者の願いを自然な形でミックスして作り上げること。
- そして何より、決めた目標を教室の壁紙にせず、毎日毎日褒める材料として使い倒すこと。
1年生という、まだ右も左もわからない純粋な時期だからこそ、先生の働きかけ次第でクラスはどんな風にでも素敵に成長していく可能性を秘めています。
みんなでワイワイと話し合い、手形を押して作った大きな目標が完成すれば、それはきっと1年間クラスを力強く支える大きな柱になってくれるはずです。
年度末になった時に、子どもたちも先生も「あぁ、このクラスでよかったな。目標の通りの素敵なクラスになったな!」と心から笑顔で思えるような、そんな最高の合言葉が見つかることを応援しています。
ぜひ、子どもたちと一緒に楽しみながら学級目標づくりにチャレンジしてみてくださいね!
