中学生の卒業プレゼント！手作りで簡単＆高見えする100均アイデア

卒業シーズンが近づくと、今までお世話になった部活の先輩や毎日一緒に過ごした仲の良い友達、あるいは気になっているクラスの男子へ「感謝やお祝いの気持ちを形にして贈りたい」と考える中学生はとても多いですよね。

でも、実際にお店に行ってみると意外と値段が高くてお小遣いの範囲内では厳しかったり、受験勉強や部活の引退試合に向けた最終調整で忙しくて買い物に行く時間さえなかったりすることも珍しくありません。

さらに、手作りに挑戦したい気持ちはあるけれど「不器用だから失敗して変なものを渡したくない」という不安も大きなハードルになっているのではないでしょうか。

実は、ダイソーやセリアといった身近な100均のアイテムを賢く活用し、ちょっとしたコツを押さえるだけで、お金や時間をかけなくても相手に「すごい！」「センスいい！」と喜ばれる高見えギフトを作ることは誰にでも可能です。

この記事では、不器用な私自身が実際に試して成功した簡単なアイデアや、絶対に失敗しない科学的なお菓子のレシピ、そしてSNS映え間違いなしのラッピング方法などを中心に、卒業という人生の大切な節目を素敵に彩るためのヒントを詳しくご紹介します。

中学生の卒業プレゼントを手作りで簡単に用意する選び方

プレゼント選びにおいて最も重要なのは、実は「何を作るか」よりも「誰に贈るか」という視点を持つことです。

贈る相手との距離感や関係性によって、喜ばれるものの傾向は大きく異なりますし、特に手作りの場合は、相手によっては「重い」と感じさせてしまうリスクもゼロではありません。

ここでは、部活の先輩、男子、同性の友達といった相手別の心理を紐解きながら、100均アイテムを活用して絶対に外さないプレゼントの選び方を解説していきます。

部活の先輩へ感謝を伝えるタオル

厳しい練習を乗り越えてきた部活の先輩へのプレゼントは、単なる記念品ではなく、高校進学後も部活動や体育の授業で使える「実用性」の高いアイテムが喜ばれます。

その中でも特におすすめなのが、何枚あっても困らない消耗品であるスポーツタオルです。既製品のタオルをそのまま渡すのも良いですが、そこに少しだけ手を加えることで、感謝の気持ちが伝わる特別なギフトになります。

例えば、シンプルな無地のタオルを用意し、タオルの端に部活のモチーフ（バスケットボールや音符など）や、先輩のイニシャルを刺繍してみてはいかがでしょうか。刺繍といっても、難しい技術は必要ありません。チェーンステッチでイニシャルを入れるだけでも十分可愛いですし、もし針と糸を使うのが苦手なら、100均で売っている「アイロン接着の刺繍ワッペン」を活用するのも賢い方法です。

「自分のためにわざわざ手を加えてくれた」という事実は、先輩にとって卒業後も励みになるはずです。

男子も使いやすい実用的な文房具

同級生の男子や異性の先輩への手作りプレゼントは、女子同士の交換とは全く異なるバランス感覚が求められます。ここで意識すべき鉄則は「重くならないこと（感情の押し付けにならない）」と「徹底した実用性」です。手編みのマフラーや手作りのお守りなどは、相手によっては心理的な負担を感じてしまうこともあります。そこで推奨したいのが、高校生活で毎日使える文房具を少し大人っぽくアレンジすることです。

高校の授業では筆記量が増えるため、機能的な3色ボールペンや、長時間持っていても疲れない高機能なシャープペンシルの需要が高まります。これらの既製品に、革紐（かわひも）やアンティーク風のチャームを小さくつけてカスタマイズしたり、無印良品などのシンプルなペンケースに入れて渡したりするのがスマートです。予算に関しては、相手にお返しの気を使わせないよう、1,000円〜1,500円程度に収めるのが一般的にお互いにとって心地よいラインだと言われています。

友達とお揃いで持つおしゃれな雑貨

いつも一緒に登下校したり、休日に遊びに行ったりした仲の良い女子友達やクラスメイトへのプレゼントには、「エモさ」や「共有した時間」を形として残せる雑貨がベストです。今はスマートフォンがあればいつでも綺麗な写真が見返せる時代ですが、だからこそあえてデータを現像して「物理的なモノ」として部屋に飾ることに、特別な温かみと価値が生まれます。その最適解の一つが、フォトフレームのDIYです。

作り方はとてもシンプルですが、センス良く見せるコツがあります。まず、100均（セリアやダイソー）で木目調やシンプルな白のフォトフレームを購入します。そこに、モザイクタイルを木工用ボンドでランダムに貼ったり、アクリル絵の具で今っぽい「くすみカラー（ベージュやスモーキーピンク）」にペイントしたりするだけで、一気に韓国インテリア風のおしゃれな雑貨に変身します。

また、部活のメンバーでお揃いにしたいなら、「プラバン（プラスチック板）」を使ったキーホルダー作りも盛り上がります。油性ペンだけでなく、表面をやすりで削ってから色鉛筆で着色すると、ふんわりとした優しい色合いに仕上がります。

それぞれの名前や背番号を入れたり、部活のユニフォームを模したデザインにしたりすれば、卒業して離れ離れになっても、見るたびに絆を感じられる大切なお守りになるはずです。

100均ダイソー等の材料で節約

「手作りプレゼント＝安っぽい」というイメージを持っている人がいるかもしれませんが、それは完全に誤解です。むしろ、素材選びさえ間違えなければ、100均アイテムだけで雑貨屋さん顔負けの高見えギフトを作ることができます。近年のダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップは、DIYブームを受けて資材のクオリティが劇的に向上しています。

限られたお小遣いで高見えさせるための鉄則は、「本物の質感に近い素材」を選ぶことです。例えば、プラスチック感の強いビーズやテカテカした化学繊維のリボンは避けた方が無難です。代わりに、以下のような素材を積極的に取り入れてみてください。

また、店舗ごとの「強み」を使い分けるのも賢い買い物のテクニックです。「セリア」はハンドメイドパーツやおしゃれな小物が圧倒的に強く、可愛い系を作るなら外せません。一方、「ダイソー」は実用的な文具や、梱包資材の種類が豊富で、大量生産する際のまとめ買いに向いています。

「キャンドゥ」は推し活グッズやキャラクターコラボに強いので、相手の好みに合わせて店をハシゴしてみるのも楽しいですよ。

面白いお菓子ブーケでサプライズ

最近、TikTokやInstagramなどのSNSで「映える！」と話題沸騰中なのが、「お菓子ブーケ（キャンディブーケ）」です。これは、好きなお菓子を花束のように束ねてラッピングしたもので、見た目のインパクトとボリューム感が抜群。生花の花束はすぐに枯れてしまいますが、お菓子ブーケなら卒業式の教室で友達と写真をたくさん撮って盛り上がった後に、美味しく食べられるので実用性もバッチリです。

作り方は意外とシンプルですが、綺麗に見せるには構造が重要です。基本は、個包装のお菓子（チョコ、キャンディ、グミなど）の裏側に竹串やストローをセロハンテープでしっかりと固定し、それを「茎」に見立てて束ねていきます。ここでプロっぽく仕上げるための最大の秘訣は、100均の「ミニバルーン（ハートや星型の風船）」を一緒に束ねることです。

束ねる際は、輪ゴムでしっかりと固定し、その上から不織布やクリアシートでふんわりと包みます。最後に持ち手部分を太めのリボンで蝶結びにすれば完成です。渡した瞬間に「すごい！これ作ったの！？」と驚かれること間違いなしの、最高のサプライズギフトになりますよ。

中学生の卒業プレゼントを手作りで簡単に作るレシピと技

「気持ちは込めたいけど、失敗して材料を無駄にするのは怖い」という人のために、ここからは不器用な私でも一発で成功できた、具体的かつ簡単な手作りレシピとテクニックをご紹介します。

料理や工作に自信がなくても、手順通りにやれば売り物のようなクオリティに仕上がりますよ。

セリアの材料で作るハーバリウム

お母さんや部活の先輩、おしゃれな女子友達へのプレゼントとして不動の人気を誇るのが「ハーバリウムボールペン」です。雑貨店やネットショップで購入すると1本1,500円〜2,000円程度することもありますが、実はセリアのハンドメイドコーナーにある材料を揃えれば、1本あたり数百円で作れてしまいます。

作り方は、ボールペンの透明な筒部分にドライフラワーを配置し、オイルを注ぐだけ。最大のコツは、「オイルを一気に入れすぎないこと」です。

オイルを少し注いだら、竹串で花の位置を調整し、気泡を抜いてからまた注ぐ…という工程を繰り返すと、空気が入らず綺麗に仕上がります。

相手の好きな色やイメージカラーに合わせて花材を選べるのも、手作りならではの魅力ですね。

失敗しないマシュマロチョコバー

お菓子作りで最も恐ろしい失敗といえば、「クッキーが真っ黒に焦げた」「ケーキが全然膨らまない」「中が生焼けだった」といった、オーブンや火加減に関わるミスですよね。材料も時間も無駄になってしまうと、立ち直れないくらいショックを受けます。そこで、私が不器用な中学生の皆さんに強力にプッシュしたいのが、「オーブンを一切使わないお菓子作り」です。

この「マシュマロチョコフレークバー」は、溶かして固めるという物理的な変化しか利用しないため、科学的に考えても失敗のリスクが極めて低い、まさに最強のレシピです。マシュマロに含まれるゼラチンが、冷えると強力な接着剤の役割を果たし、ヌガーのようなリッチな食感を生み出してくれます。

作り方は驚くほど簡単です。大きめのフライパンにバターを入れて弱火で溶かし、マシュマロを投入します。ヘラで混ぜながらマシュマロが完全に液状になるまで加熱したら、火を止めてフレークを一気に加えます。ここからはスピード勝負！手早く全体を絡めたら、クッキングシートを敷いたバットやタッパーに流し込み、上から押さえて平らにします。

あとは冷蔵庫で1時間ほど冷やし固めるだけ。しっかりと固まったら、包丁で食べやすいスティック状にカットしましょう。英字プリントのワックスペーパーでキャンディのように包めば、雑貨屋さんに置いてあるようなおしゃれなカフェスイーツの完成です。ナッツやドライフルーツを追加して、自分好みにアレンジするのも楽しいですよ。

クッキーを大量生産する時短テク

クラス全員や部活の同級生、後輩全員に配るとなると、その数は数十個にもなります。クッキーは「ばらまき」の定番ですが、小麦粉や砂糖を一枚一枚の分量に合わせて計量するのは大変な労力ですし、少しでも分量を間違えると美味しくなりません。そんな悩みを一発で解決するのが、ホットケーキミックス（HM）を活用したレシピです。

HMには、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーといった粉類が、メーカーの研究によって最初から「黄金比」で配合されています。そのため、私たちは難しいことを考えずに、サラダ油と少しの砂糖、卵を混ぜるだけで、パティシエ顔負けのサクサククッキー生地を作ることができるんです。バターを室温に戻してクリーム状に練るという、初心者にとって一番ハードルの高い工程も必要ありません。

さらに、大量生産するなら「アイスボックスクッキー」の手法を取り入れましょう。できた生地をラップで包み、直径3〜4cmくらいの棒状（円筒状）に整えて冷蔵庫でしっかりと冷やし固めます。あとは、包丁で金太郎飴のように5mm幅くらいに切ってトースターやオーブンで焼くだけ。型抜きをする必要がないので、一度に同じ大きさのクッキーを大量に作ることができ、作業時間が劇的に短縮されます。

ラッピングを可愛く見せる裏技

プレゼントを受け取ったとき、最初に目に入るのは中身ではなく「パッケージ」ですよね。中身がどんなに美味しくても、ラッピングが雑だと魅力が半減してしまいますし、逆に言えば、ラッピングさえバシッと決まれば、市販の大袋お菓子を詰め合わせただけでも「特別なお祝い」に格上げすることができます。100均のラッピングアイテムを使って高見えさせるための絶対的な鉄則は、「異素材を組み合わせること」です。

例えば、透明なビニール袋（OPP袋）にお菓子を入れた場合、付属しているキラキラした金色のタイで留めるのが普通ですよね。でも、あえてそれを使いません。代わりに、少し毛羽立ちのある無骨な「麻紐（あさひも）」や、マットな質感のサテンリボンを使って結んでみてください。無機質なビニールと有機的な麻紐のコントラストが、雑貨屋さんのようなナチュラルで洗練された雰囲気を生み出します。

さらに、中身の形状に合わせて「包み方」を変えるのも、失敗しないための重要なポイントです。以下の表を参考に、最適なラッピング方法を選んでみてください。

仕上げに、ハサミの背を使ってリボンをしごき、くるくるとカールさせる「カーリングリボン」のテクニックを使えば、華やかさがグンとアップしますよ。

メッセージカードの飛び出す仕掛け

プレゼントに添えるメッセージカードも、ただ文字を書くだけではもったいない！少しの工夫で、開いた瞬間に相手を「わっ！」と驚かせるサプライズ要素になります。特におすすめなのが、カードを開くと花束が立体的に飛び出してくる「ポップアップカード」です。「仕掛け絵本みたいで難しそう…」と思うかもしれませんが、実は100均の文具コーナーにある「クラフトパンチ（花型）」という秘密兵器を使えば、不器用さんでも簡単に作れます。

ハサミで小さな花を一つ一つ切り抜くのは時間もかかりますし、形も不揃いになりがちですよね。でも、クラフトパンチなら、色画用紙や折り紙を挟んでパチンと押すだけで、均一で美しい花びらが瞬時に大量生産できます。

LINEやDMでスタンプ一つで連絡が取れる便利なデジタル時代だからこそ、時間をかけて作られたアナログな仕掛けと、手書きの文字が持つ「重み」は、相手の心に深く響きます。卒業して環境が変わっても、ふと読み返したときに元気をもらえる、そんな一生の宝物になるはずですよ。

中学生の卒業プレゼントは手作りで簡単に想いを伝えよう

卒業プレゼントにおいて最も価値があるのは、かけた金額の多さや技術の高さではありません。「あの子、喜んでくれるかな？」「この色が似合うかな？」と相手のことを想いながら準備した時間そのものが、何よりの贈り物です。

今回ご紹介したアイデアは、中学生のお小遣い事情や忙しいスケジュールに配慮しつつ、100均アイテムを活用して簡単に、でも決して安っぽくは見えないものばかりを厳選しました。不器用だからと諦めずに、ぜひ自分なりのアレンジを加えてみてください。

あなたの「ありがとう」と「おめでとう」の気持ちがたっぷりこもった手作りプレゼントなら、きっと相手にとって忘れられない最高の卒業記念になるはずです。